[ELECTRECORD] D.アタナシウ(pf) N.イリエスク指揮/ハイドン:Pf協奏曲, モーツァルト:Pf協奏曲21番
商品コード: 1152-018t
商品詳細:1987年録音だがルーマニアELECTRECORDのステレオ化は非常に遅かった為、ステレオ録音が通常当たり前に行われるのは1970年代中期からで、1980年代録音がごく普通である。またその時期になるまで録音自体も多くなかった。演奏家は西側で名前が知られるような有名な人は殆どいないのが実情である。しかしルーマニアの演奏家は西側とは一味異なる特徴を持っている。それは人種的な気質だろう。イタリア人のようなラテン的気質が演奏にも色濃く反映されている。この録音のピアニストであるダン・アタナシウ(1955-)はルーマニアのティミショアラで生まれ。10歳までに、モーツァルト協奏曲第1番で母国でソリストとしてデビューした。1980年から1993年にかけてブカレストの「ジョルジェ・エネスク」 フィルハーモニー管弦楽団のソリストに任命された。ベルリン放送交響楽団、マドリッド放送交響楽、スカラ座管弦楽団、モントリオール交響楽団、麻生フランツ・リスト音楽院管弦楽団らのオケと共演、フランツ・ポール・デッカー、ヘルベルト・ ケーゲル、オドン・アロンソ、セルジュ・ボド、ゴットフリート・ラブルらの指揮者と共演している。その後カナダに移住している。録音は多くなく1985年にモーツァルトのソナタ集ST-ECE 02595と1983年にショパンの協奏曲集ST-ECE 02113-4があるくらいである。彼の音楽性は非常に高いことはこの録音から理解される。ハイドンがまるでモーツァルトのように感じられモーツァルトは更にモーツァルトらしく感じられる穏やかで平和的なタッチを聴くことができる。ルーマニア人演奏家の典型的な特長を持っている。誰も知らない自分だけの愛聴盤となりえる1枚!音質は1970年代の西側と同等。
アタナシウの在庫一覧へ