[VOX] G.ノヴァエス(pf) / ベートーヴェン:Pfソナタ17番「テンペスト」, Pfソナタ26番「告別」
商品コード: 1197-052pc
商品詳細:ギオマール・ノヴァエス(1895-1979)はブラジル生まれの女性ピアニスト。20世紀の最も偉大なピアニストの一人に数えられている。1909年14歳でにパリ音楽院においてイシドール・フィリップに師事。同年パリ音楽院の外国人枠が2名しか空きがないところに、志願者が387人も殺到した中での快挙であった。1910年シャトレー管弦楽団とパリ公式デビューを果たした。1915年にエオリアン・ホールにおいて米国デビューを果たした。まだ19歳のことである。「ニューヨーク・タイムズ」紙の評論家リチャード・アルドリッチは「神に愛でられたピアニスト」と名づけた。ノヴァエスの音色や繊細な調子は、19世紀ロマン派の偉大なピアニストを連想させる。演奏技巧はしなやかで、頑張りを必要としていないなど無理のない自然体を奇跡的に会得したピアニストだった。録音はショパンが多いがレパートリーは広範囲でベートーヴェンやシューマンなどを好んで演奏した。1920年代にはピアノロールへの記録だけでなく、RCA社にたくさんのSP録音を残したが最も精力的に録音したのは1950年代にVOX社に在籍した時期である。ベートーヴェンの「告別」ソナタは、ノヴァエスがイシドール・フィリップに初めて聴いてもらった楽曲の一つである。ここに因縁の「告別」ソナタが収められている。高いテンションを伴いつつ自然体で回りに光を放出するようなピアノはなかなか聴けない演奏。絶妙な間の取り方、静から瞬時に動に移るこなしは高度な訓練の証だろう。ショパンは録音が多いがベートーヴェンのソナタはVOXは2枚程度と思われる。他に14/21番がある。
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