[DISCOCORP] F.ワインガルトナー指揮旧ロイヤルpo. ロンドンpo./ メンデルスゾーン:交響曲3番Op.56「スコットランド」, ワーグナー:ジークフリート牧歌
商品コード: 1204-037
商品詳細:戦前、史上初めて一人の指揮者によるベートーヴェン交響曲全集を完成させたことで有名なフェリックス・ワインガルトナー(1863~1942)。「スコットランド」は1929年3月英国のスタジオでのSP録音である。尚、オケのロイヤルpo.は現行のロイヤルpo.ではなく、旧ロイヤル・フィルで1919年にロイヤル・フィルハーモニック協会が設立した、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団。同楽団は1931年には活動を停止し、翌1932年にビーチャムが組織したロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の母体となっている。ビーチャムは、ロンドン・フィル結成に際し「ロイヤル・フィル」の称号の継承を望んだが、ロイヤル・フィルハーモニック協会はこれを認めなかった。従って現行のロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団とはまったく別の団体である。現行団体と区別する為、1919年設立のロイヤル・フィルはCD等では「旧ロイヤル・フィル」と表記される場合もある。ワインガルトナーは大量の録音を遺したものの、何故かロマン派の交響曲はこれが唯一で名演として名高い。日本ではARTISCO復刻盤があるが音質の評判は良くない。これは1973年米DISCOCORPによる独自のSP復刻LPと思われる。音質は自然で悪くない。フェリックス・ワインガルトナー(1863-1942)はオーストリア出身の指揮者。フランツ一世から貴族の称号(Edlen von Münzberg、「鋳貨山の貴人」)を賜った家系。グラーツ、ライプツィヒ、ヴァイマルの各音楽院で学んだ。ヴァイマルではフランツ・リストの弟子となった。1891年にはベルリン宮廷歌劇場(現、ベルリン国立歌劇場)の首席指揮者となり、1898年まで務めた。1908年にはグスタフ・マーラーの後任としてウィーン宮廷歌劇場(現、ウィーン国立歌劇場)とウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(当時は常任指揮者制)の音楽監督に就任した。1898年以降イギリスのオーケストラにしばしば客演し、1937年に朝日新聞と日墺協会の招聘で来日している。弟子にはハンス・スワロフスキー、ヨーゼフ・クリップス、シクステン・エッケルベリ、クルト・ヴェス、ゲオルク・ティントナーらがいる。LP録音はない。1929年なのでダイナミックレンジは望めないがSPの雰囲気そのままに良心的な復刻である。SPは英国COLUMBIA:L 9887 - 90 でリリースされた。ベートーヴェンの第九と並ぶ名演と言われる。
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