[DOVER] B.ウェブスター(pf) / ベートーヴェン:Pfソナタ29番Op.106「ハンマークラヴィーア」
商品コード: 1204-051t
商品詳細:DOVERは1950年代中期には既にLPをリリースしていた米国中堅レーベルでニューヨークに本社を持つDover Publications, Inc.の傘下で親会社はクラシック以外も手掛けるレーベル。DOVERレーベルとして出ているLPは全てクラシックである。バッハ・ファンにはギンペルの無伴奏Vnソナタとパルティータ全集でお馴染みだろう。ピアノのベヴリッジ・ウェブスター(1908-1999)は米国ピッツバーグ生まれの米国人。パリに留学し、イシドール・フィリップとナディア・ブーランジェにパリ音楽院で5年間師事した。また、ベルリンでアルトゥル・シュナーベルに師事。彼は1934年11月にニューヨーク・フィルハーモニックと、エドワード・マクダウェルのピアノ協奏曲第2番を演奏してニューヨークでデビューした。ラヴェルを得意としたらしい。ラヴェルはDOVERに数点の録音がある。1968年彼はクロード・ドビュッシーの死後50周年を記念し、ニューヨークでのドビュッシーのピアノ作品の最初の完全な全曲演奏を行った。MGMレコードとDOVERに録音がある。これは恐らく唯一のベートーヴェン録音と思われる。ウェブスターの「ハンマークラヴィーア」は非常に独得である。早いテンポで主題をさらりと弾き抜ける驚きの演奏を行っている。グレン・グールドが時折使う手法でウェブスターはそれを独自に進化させたスタイル。ベートーヴェンがまるでラヴェルのように聴こえるから面白い。少なくとも一般的なベートーヴェン演奏とはまるで異なる。ウェブスターの他の録音を聴いていないので分からないがグールド的なスタイルのピアニストであるのは間違いないだろう。ラヴェルも聴いてみたいものである。変わったベートーヴェン演奏を聴きたい方には打ってつけ!
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