[PHILIPS] ブダペストQt. / ベートーヴェン:弦楽四重奏曲15番Op.132
商品コード: 1217-052
商品詳細:2回目ステレオ(1958~61年)とこの初回モノラル(1951~2年)の全集録音は大きく印象が異なる。弦の音から言えば、2回目の方がはるかに滑らかで優しい、しかし求心力という点ではこの初回モノラル録音は圧巻。使用した楽器は1936年G.K.ウィットール夫人が国会図書館に寄贈したストラディヴァリウス4本で録音を行った。 新即物主義という新しい潮流の先頭を走った団体。一聴硬さを感じるものの、その内面的燃焼度は高い。尚1曲(5番)漏れるがSP期に全集に近い15曲の初回SP録音(1940-42年)が存在する。それらは1970年代にLP化されたが入手は簡単ではない。そういう点からもモノラル録音の欧州プレスをお勧めしたい。ブダペストQt.は1917年ハンガリーで創立された弦楽四重奏団で、同年に第1回演奏会を開き、以降メンバー交代もありながら50年ほど活動を続けた名門四重奏団。この録音当時は、第2代目のリーダー、ロイスマンがリードしていた頃のもので、まっすぐな輝きに満ちた完璧なアンサンブルの団体として、世界的に名声を得ていた。メンバーの大半がロシア人となり活躍も米国に集中していた為、「世界の弦楽四重奏団」の著者幸松肇氏はアメリカの団体としている。この録音時ハンガリー人のメンバーはいない。この欧州PHILIPSプレスの音で聴くと彼らの真意が伝わってくるような気がする。簡潔で無駄のないスタイルは当時は画期的だった。全て仏赤/銀ミニグルーヴF、仏同一デザインジャケ。1枚ずつコツコツ集めるのも愉しみの一つだろう。尚オランダ/英国PHILIPSで揃えると3枚は10"が混じることになる(3/4・7・8盤)。フランスだけは10枚全て12"の色違いジャケットにて初リリースされたので集めやすく、音質も良い。全て揃えるの激難!!!
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