[SOLSTICE] セトラック・ヤブルヤン(pf) / サン・サーンス:Pf曲集/エチュードOp.52-6, マズルカ(3曲), 白鳥, ガヴォットOp.23 他
商品コード: 1230-054
商品詳細:1930年イスタンブール生まれのセトラック・ヤブルヤンは1950年代仏マイナー・レーベルPICTUREに「展覧会の絵」で鮮烈なデビューを果たし、1967年フランスに帰化、名前もPAR SETRAKに改名した。その後沈黙が続き、1975年頃から録音を再開し、La Voix De Son Maître、SOLSTICE、Le Chaut de Monde、Wifon等にかなりの数存在する。中でもSOLSTICEには1980年~1982年にかけて少なくとも5点の録音を残した。当時の技巧は健在で、サン・サーンスのピアノ作品集の中から難易度の高い作品ばかり選んだサン・サーンス:ピアノ作集としている。彼の本領発揮だろう。この録音にも当時の「展覧会の絵」を思い出させる彼の切れるようなタッチが聴ける。SOLSTICEレーベルのような個性を生かすレーベルがセトラックに目を付けたことは必然だったと言うべきだろう。セトラックは元々凄れた技巧を持っていただけに振幅の激しい技巧的な曲はまさに真骨頂といえる。長い沈黙の期間に相当に訓練を積んだのだろう。迷いなく降りかざす打鍵は爽快の一言に尽きる。セトラックが単に優れた技巧派ではないことは既に「展覧会の絵」で証明されており、ここでは更なる腕前の進歩と曲の多彩な表現力を身に付け幅の広いピアニストとなって現れた。それが真実だろう。磨きのかかったロマンチシズムは聴く者を酔わせる領域に達している。尚、PAR SETRAKとして、又はイヴ・プチというニックネーム、又はセトラック、イヴ・プチ等の芸名を使い分けており、英国のピアニスト、ソロモンのように芸名で記載される。セトラック・ヤブルヤンという本名は「展覧会の絵」の後、二度と使用しなかった。SOLSTICEはFYグループの新興レーベルでCALLIOPE等と並ぶ高音質レーベルである。1980年代のセトラックはMELODIYAのカミショフを彷彿とさせる神がかったフレーズを随所で披露するスーパーなピアニストになっていた!人知れず血の滲むような訓練を積んでいたに違いない!
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