商品コード:1230-039pb[DECCA] W.ケンプ(pf) / シューマン:蝶々Op.2, アラベスクOp.18, リスト:巡礼の年「第2年イタリア」~ペトラルカのソネット47, 104, 123番(4~6番)
商品コード: 1230-039pb
商品詳細:ヴィルヘルム・ケンプ(1895- 1991)はドイツのピアニスト、オルガニスト、作曲家、教育者。ドイツ・ピアノ音楽を語る上で外すことができないピアニストである。「ベートーヴェン弾き」として協奏曲とソナタの全集を数種類DGGに録音している。特にDECCA時代ではバッハ他ドイツ系作品では見事な録音を残している。ケンプといえば技巧派ではなく抒情派と、ひとくくりに捉えられることが多いピアニストである。人間味溢れる温厚な味わいを持つピアニストとして評価が定着している。しかしケンプほどの大ピアニストはそのような単純な言葉でくくれる音楽家ではない。シリアスで強烈な表現力も持ち合わせる高度な音楽性を備えた格の高い音楽家である。オルガン奏者として出発した体験も幅広い視野で曲を捉える能力に寄与している。リストのソロ作品集については技巧をふんだんに散りばめたタイプの演奏が定番となっているがケンプのリストはそもそも発想が異なる。ソロは確かに膨らみのある豊かな音でよく歌っている。技巧というより芸格で聴かせる音楽になっている。ケンプを味わうことのできるリストであり、1970年代のメジャーレーベルの録音と比べれば全く同じ曲とは信じがたい深い含蓄を感じさせる演奏である。まるでバッハを聴くようなリストである。ケンプのDECCAでのリストのソロ録音は他に、LXT 2572にリスト・リサイタルがある。この2枚でケンプのDECCAでのリストのソロ録音は全てである。
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