[MELODIYA] タニェエフQt. T.フィドラー(pf) / シューマン:Pf五重奏曲1番Op.44
商品コード: 1232-001n
商品詳細:これはシューマン:Pf五重奏曲1番という室内楽の10"LPだが、注目はピアニストのタマラ・フィドラーの参加である。タマラ・フィドラーは佐藤氏の有名な著書「ロシア・ピアニズム」にも紹介されていない。その為詳細は全く不明だが、ニコラーエフの門下生であることが分かっている。掲載されていない理由としては、フィドラーがロシア生まれではなく、ポーランドなどの関係国出身ということがあるかも知れない。フィドラーのソロ録音はこれまでに入荷はなく、MELODIYAとETERNAに数点の室内楽録音があるだけでタニェエフQt.との共演が多い。Pf五重奏曲におけるピアノの役割を再認識させてくれる演奏である。モノラル期に優秀な録音は多いが、このMELODIYAもこの曲においてはトップレベルと言える内容を感じる。タニェエフQt.のアンサンブルも4人均質型の古い団体であり、1946年レニングラード音楽院の学生らにより結成され、レニングラードpo.の所属団体として始まっている。そのため古い録音では「レニングラード・フィルハーモニア・タニェエフ記念弦楽四重奏団」なる名称であった。1966年までメンバー変更がなく、モノラル期の録音はどれも初代メンバーによる演奏である。旧ソ連における重鎮的な団体の一つで知る人ぞ知る存在だったが、MELODIYA盤の輸入量増加に伴って知られるようになった。タマラ・フィドラーとの共演はどれも成功した録音といえる。尚ベートーヴェン:Pfトリオ6番Op.70-2のステレオ録音がレニングラード・フィルハーモニック・トリオという名称で存在する。この録音はタニェエフQt.の初代第1Vnであるウラジミール・オフチャレクと初代Vc奏者のベニアミン・モロゾフのメンバー二人とタマラ・フィドラー(pf)の3人で演奏され、全曲が存在するか不明だが、ある程度固定化されたトリオだった事が窺える事実である。ステレオ期になってからもレニングラード・フィルハーモニック~という名称が生きていたことは面白い。
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