[Club National du Disque] C.ラルデ(fl) F.ボードロ(cemb) 他/ フルート音楽の進展/L.ヴィンチ, バッハ, モーツァルト, ドビュッシー ルーセル, オネゲル, ダマーズ
商品コード: 1237-042
商品詳細:Club National du DisqueのEncyclopedie Musicale Sonoreシリーズの中の1枚。タイトルは「Évolution De La Musique Pour Flute・フルート音楽の進展との副題が付く1枚。ヴァイオリン編ではジェラール・ジャリが担当した。これは同じシリーズのフルート編である。ここではクリスチャン・ラルデは主役となって担当。1930年パリ生まれのクリスチャン・ラルデはこの時まだ30歳頃である。これがデビュー録音の可能性も高い。7曲が選ばれ、ラルデを主役とし、曲によりフルート含む室内楽が含まれる演奏。内容は見事の一言に尽きる。曲の歴史や紹介が目的のLPなのでこのようなスタイルとなっているが、それでオリジナルの形である。ラルデは、パリ音楽院で学び、フルートと室内楽の1948年と1951年の最優秀賞を受賞するなど優秀な成績で卒業。1949年19歳でダブリンのアイリッシュ放送管弦楽団でソロ・フルートとしてデビュー。1951年ジュネーブ国際音楽コンクール第2位受賞。1959年から1978年までマリー・クレール・ジャメの五重奏団のメンバーとして活躍したほか、ソリストとして非常に多くの録音に参加した。1956年に、カナダのエタット - ユニスなどでプレミアコンサートが開催され、長いキャリアが続いてた。 1969年、モントリオール音楽院のフルート専門教授。パリの CNSM とパリの高等師範学校で1995年まで教鞭を執った。1970年からパリ音楽院で室内楽を教えた。彼は 3,000 回以上のコンサートを行い、120回以上の録音を行い、ディスク・アカデミーから数々の賞を受賞した。レーベルだけでもVALOIS、Harmonia Mundi、ERATO、Club National du Disque、VOX、EDICI、Guilde Internationale Du Disque、La Voix De Son Maître、L'OISEAU LYRE等これだけ多くのレーベルで活躍した器楽奏者も、そう居ないだろう。モノラル期から録音はあったが1956年以前は見当たらず、これがデビュー録音と考えて良いのではと思われる。これはおそらく1956年頃のモノラル録音。若き日の音は溌溂として抑えた表情から誠実で少し渋い音色の音が流れる。フランスの奏者としてはランパルのような純ラテン系より少しくすんだドイツ系に近い印象を感じるフルート奏者だった。この古い録音には特にそれを感じる。モーツァルトのフルート四重奏曲K.285ではM.フラスカ・コロンビエ(vn)G.マシア(va)P.ドグレン(vc)というこれ迄ではあり得ないメンバーの演奏である。2012年11月16日にフランスのドラギニャンで亡くなった。
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