[His Master's Voice ] D.アドニ(pf) / ラヴェル:Pf作品集/ソナチネ, 亡き王女のためのパヴァーヌ, 水の戯れ, 鏡(全5曲)
商品コード: 1241-045p
商品詳細:ダニエル・アドニ( 1951-)はイスラエルのユダヤ人ピアニスト。まだ存命である。ハイファで専門教育を受け、同地で12歳でデビューを果たす。パリ音楽院でヴラド・ペルルミュテールに師事し、3回首席になる。その後1970年に、チューリヒでゲザ・アンダに入門し、同年ロンドンにデビュー。1976年にニューヨーク青少年コンサート国際オーディションに入賞し、1981年にはフィリップ・フォーセット賞を獲得する。これまでに世界各地で演奏活動を行い、世界の主要な指揮者やオーケストラと共演してきた。1974年に発売したメンデルスゾーン:無言歌集全曲録音の3枚組の箱が当時まだ珍しい全曲録音として話題をさらい、それまで無名に近かったが一躍世に知られた。当時は若手ピアニストだったがその大仕事と出来栄えに大きな評価が与えられた。近年まで無言歌集全曲録音といえばアドニの録音以外に通常入手できる録音が無かったのでアドニといえば無言歌集とイコールになる程であった。そのヒットからHis Master's Voiceに立て続けに録音を重ねたらしく、ショパン作品集なども同じ時期に出ている。これは当社初入荷ラヴェル・ピアノ作品集で、このような録音があったこと自体、現物を目にするまで知らなかった。意外な録音である。ドビュッシーのピアノ作品集も1枚出している。当時は若手ながら豊かな表現力を持つ逸材という印象が強い。フランス人ピアニストとはアクセントなどに違いが感じられるもののパッションを感じる演奏である。ある程度自由に美しい表現で丁寧に弾きこむ独自のスタイルで仕上げたラヴェル。強い打鍵はあまり使わず優しげで女性的なところが特徴である。今では忘れられた感のあるピニストではあるが、メンデルスゾーン:無言歌集全曲をお持ちの方なら多少の思い入れがあるに違いない。懐かしさだけではない確かな技巧を持った実力派ピニストだった。既に引退したと思われる。かなりの希少タイトル!
アドニの在庫一覧へ