[MELODIYA] S.スニトコフスキー(vn) L.イオシオヴィチ(pf) L.イェフグラフォフ(vc) / バロック作品集/ルクレール, フィオッコ, クレランボー, スカルラッティ, ヴェラチーニ
商品コード: 1247-042n
商品詳細:最近、日本でも少しずつ評価が進んできたスニトコフスキーのステレオ時代の録音。「バロック音楽」とのタイトル通り、バロック期の5人の作曲家による6作品をピアノ伴奏とVcの通奏低音(曲による)で演奏。メロディアにモノラル期からVn作品を残すスニトコフスキーは、名前が似ている為、シトコヴェツキーのおまけのように考えられがちだが、なかなか実力のある奏者である。モノラル期が良いが、これは今までにないレパートリーを披露。'70年代としては、音質もまずまず。セミョーン・スニトコフスキー(1933-1981)はオデッサ(オデーサ)の生まれのヴァイオリン奏者。1940年にピョートル・ストリャルスキーの音楽学校に入ってヴァイオリンを学ぶが、ほどなくして第二次世界大戦のために学業の中断を余儀なくされる。1946年にベニヤミニ・モルドコヴィチにヴァイオリンを学んだ。1949年にはソロ・コンサートを開くまでになり、1951年にオデッサ(オデーサ)音楽院に入学してモルドコヴィチのクラスで研鑽を続けた。音楽院在学中からオデッサ(オデーサ)・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会に出演して経験を積み、1956年にはリヴィウ・フィルハーモニー管弦楽団のソリスト及びリヴィウ音楽院のヴァイオリン科講師に就任した。1957年にはモスクワ音楽院に入学し、ダヴィッド・オイストラフの薫陶を受け、すぐにオイストラフの助手に任命された。また同じ年に全ソ連音楽コンクールに入賞し、モスクワで開かれた世界青年学生祭典のコンクールで第三位となった。1958年にはブカレストのジョルジェ・エネスク国際音楽コンクールのヴァイオリン部門でシュテファン・ルハと第一位を分け合い、1963年のエリザベート王妃国際音楽コンクールで二位入賞を果たした。1976年にはモスクワ音楽院の教授に昇格し、フランツ・リスト音楽院の教授も兼任した。またドイツ、スイスやフランスなど各地でマスター・クラスを開き、熱心に後進の指導に当たっていた。息の長いロシアのヴァイオリニスト。シトコヴェツキーの録音が終了した頃から、1980年頃までの長い期間にわたるキャリアを持つ。ステレオ期に入って音が軽くなってしまう傾向にあるが、録音が良く、かなり音が良い。メロディアの中では、メジャー級のヴァイオリニスト。コーガンの2番手に位置する秀英ヴァイオリン奏者である!とにかく音が澄んでいて綺麗である。バッハ/モーツァルトが得意なだけにバロック作品は要所を掴んで劇的な盛り上げを展開。平凡な演奏ではない。
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