[His Master's Voice ] I.ヘンデル(vn) G.ムーア(pf) / リサイタル/タルティーニ, クライスラー, パガニーニ, ブラームス, ブロッホ 他
商品コード: 1259-035
商品詳細:多くのヴァイオリンレコード・ファン垂涎の小品集「A Recital Of Works」のオリジナル盤。イダ・ヘンデル(1928- 2020)はポーランド・ヘウム出身の女性ヴァイオリニスト。ユダヤ人家庭に生まれた。5歳にしてすでにチャイコフスキーやメンデルスゾーンなどをものにしたといわれる。公式デビューは1935年である。ワルシャワ音楽院に学んだ後、ベルリンでカール・フレッシュに、またパリでジョルジュ・エネスクにも師事した。7 歳のとき、彼女は Wienawski コンペティションの決勝戦に最年少で参加し、7 位を獲得。第二次世界大戦中は、他の多くのユダヤ系ヴァイオリニストと同じく、英軍・米軍のために慰問演奏を行なった。鋭いテクニックと、ニュアンスに富んだ音色が特徴的だが、気品よりは感情表出の激しさによって、女性ヴァイオリニストの中でも一頭地を抜いた伝説の存在であった。同郷の先輩ヴァイオリニストのブロニスワフ・フーベルマンの影響を受けたといわれる。また指揮者ラファエル・クーベリックへの傾倒を自身で語っている。ヘンデルはヨーロッパ大陸の出身者にもかかわらず、イギリス音楽にも深い関心と理解を示し、エルガーやブリテンの協奏曲を積極的に演奏・録音したほか、ウォルトンのヴァイオリン協奏曲の録音は、この作品の模範的演奏の一つに数えられている。英国楽壇への功労が認められ、1991年にはCBEを受勲した。それ以前に英国の市民権を得ている。晩年にはバッハ:無伴奏Vnソナタとパルティータの全曲録音を行い、健在ぶりを示した。2013年来日公演を行い、その時90歳過ぎても現役と言われた。したがって1928年生まれは怪しい。恐らく1923年生まれでマルツィやヌヴーと同世代と言われている。91歳で亡くなったことになっている。生涯独身を貫いたらしい。1979 年にアメリカのマイアミに移住したが録音ではロンドンを拠点としていた。楽器はストラディバリウス(1696年製)を使用。1960~80年代のレコーディングが少なかったので1940-50年代の録音は極めて貴重である。中でもこの小品集はプレスが少なく。当社でも初入荷となる。内容は選曲もよく肩の凝らないように感じられるが、一曲一曲入魂と洗練のバランスが素晴らしい出来である。世界的に人気のヴァイオリンLPであることも頷ける。
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