[WESTMINSTER] J.デムス(pf) M.ホルヴァート指揮ウィーン国立歌劇場o. / モーツァルト:Pf協奏曲21番K.467, 26番K.537「戴冠式」
商品コード: 1261-016p
商品詳細:J.デムスによるモーツァルトのコンチェルト2曲である。デムスはオーストリア出身のギーゼキング、ナット、ミケランジェリ等に師事した堅実なピアニストで、室内楽や音楽教育など幅広い活動でも知られる知性派の名手である。当盤はデムスらしい初期録音のモーツァルトで、純ウィーン風とも呼ぶべき気品のある真摯な演奏である。バックのウィーン国立との相性も抜群で、アメリカ初期盤の濃厚な音質を加えると、モーツァルトの1つの理想形とも言える玄人向きの隠れた名盤である。イェルク・デムス(1928- 2019)はオーストリア・ニーダーエスターライヒ州ザンクト・ペルテンの生まれ。日本では、パウル・バドゥラ=スコダとフリードリヒ・グルダとともに「ウィーン三羽烏」と呼ばれる。11歳の時にウィーン音楽アカデミーに入学、そこでヴァルター・ケルシュバウマーの教えを受ける。同院ではハンス・スワロフスキー、ヨーゼフ・クリップスから指揮を、ヨーゼフ・マルクスから作曲を学んでいる。1953年ウィーンで本格的な活動を開始し、1956年のブゾーニ国際コンクールで優勝、世界的なピアニストとなる。カラヤンや小澤征爾などの指揮の下で演奏することを好んだが、ソロとしてもバッハ、モーツァルト、シューマンなどドイツ人作曲家の音楽を弾いて活躍した。また室内楽や歌手の伴奏者も務め、エリーザベト・シュヴァルツコップやディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ、ヨーゼフ・スークらのパートナーとして知られた。ヨーロッパ、アメリカはもちろん、オーストラリア、アジアへも頻繁にツアーを行い、日本へも毎年のように来日した。 2011年春、東日本大震災後に多くの海外アーティストが日本でのコンサートを中止、延期する中で、来日し、コンサートを行ったことでも話題になった。1950年代に米WESTMINSTERに多くの録音を行ったことで日本でも知名度の高いピアニスト。2019年4月、90歳にて没。亡くなるまで精力的な活動を行っていた。これは良い時期に録音されたデムスの黄金期の録音!
デムスの在庫一覧へ