[MELODIYA] E.スヴェトラーノフ指揮ソビエト国立so. / チャイコフスキー:交響曲2番Op.17「小ロシア」
商品コード: 1264-052n
商品詳細:MELODIYAで最初に一人でチャイコフスキー交響曲全集を果たしたスヴェトラーノフ。これはその単売。僅か30代の若さでソビエト国立so.の常任指揮者に抜擢され、全集録音までをも任されたのが理解できる。'70年に入って録音したロジェストヴェンスキーよりこちらが先。1928年生まれの彼は、この時若干39歳。超個性的とは言えないまでも、飛ぶ鳥を落とす勢いの演奏は歴史的快挙となった。ムラヴィンスキーあって尚、これは聴くべき財産。1967年にモスクワにて一気に全曲録音を行った。 その後スヴェトラーノフは1993年にロシア国立交響楽団と1993年6月8~16日のわずか9日間にかけて全曲の再録音を行った。ロジェストヴェンスキーとはかなりスタイルを異にする指揮者である。いわゆる爆演は当初より控え気味で、その分密度の高い演奏となっている。過度の感情移入を避け、必ずしも典型的なロシア的とは言えないスタイルを貫いている。全体にクールな点はムラヴィンスキーの影響が感じられる。エフゲニー・スヴェトラーノフ(1928- 2002)はモスクワ生まれ。グネーシン音楽大学でニコライ・メトネルの弟子のマリア・グルヴィチャの下で学ぶ。その後で作曲をミハイル・グネーシンについて学ぶ。1951年にピアノ専攻で同音楽大学を卒業後、モスクワ音楽院に入学する。オペラ管弦楽指揮をアレクサンドル・ガウク、作曲をユーリ・シャポーリンについて学ぶ。1954年、音楽院第4学年の時からモスクワ放送交響楽団で指揮を開始する。1955年からボリショイ劇場の指揮者となり、1963~1965年には主任指揮者。1965年からソ連国立交響楽団(現ロシア国立交響楽団)首席指揮者に就任。1979年からロンドン交響楽団客演指揮者も務めた。スヴェトラーノフは、グリンカ以降の全てのロシア・ソビエト連邦の交響曲を録音するという念願をあと一歩で果たせなかったが、かなりの数の全集録音を残した。チャイコフスキーはその中でも代表作である。ロシア人による交響作品全曲をレパートリー化した最初の存在である。スタンダードな音楽観の持ち主だからこそ多くの全集録音を任せてもらえたとも言える。2002年、73歳没。
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