[DGG] I.マルケヴィチ指揮ベルリンpo. / モーツァルト:交響曲38番K.504「プラハ」, 34番K.338
商品コード: 1264-010p
商品詳細:イーゴリ・マルケヴィチ( 1912- 1983)はウクライナのキエフ(キーウ)生まれだがフランスに帰化した指揮者。バレエ・リュスの主宰、セルゲイ・ディアギレフと出会いが重要な点であり、彼の運命を決めた事実である。ロシア・バレエ団からの委嘱作品によって衝撃的なデビューを果たし、1950年代初頭よりLP録音に活躍した。時期的には英国EMI、フランス・パテ、DGG、PHILIPS、PHILIPS以降の5期に大きく分けられる。勿論英国EMI以前にも録音はあるが僅かである。それぞれのレーベルでメインに近い指揮者としてそれぞれ多数の録音を行った。DGGへの録音は1953年から1965年にかけて行われ、他のレーベルとまたがっての録音が多い。決してDGGの専属という契約ではなかったようである。マルケヴィチはまるでカラヤンのように忙しく、あちこちの大手レーベルからお呼びが掛かっていたのは想像に難くない。その為特別に複数のレーベルにまたがって録音が可能な立場にあった数少ない指揮者といえる。そのDGG録音も2種に大別される。1953年~1956年のベルリンpo.とのモノラル録音。1957年~1961年に首席指揮者を務めていたコンセール・ラムルー管弦楽団とのパリ録音である。モーツァルト:交響曲の録音は多くなく、ベルリンpo.との34/38番(当盤)とコンセール・ラムルーo.とのパリ録音である35番の3曲が全てと思われる。マルケヴィチのモーツァルトは専門家が振ったかのようなきびきび、溌溂としたモーツァルトらしさを感じるから不思議である。マルケヴィチを称して万能指揮者等と言われるようだが、正に言葉通りの印象を持った。時代的にも重厚感がしっかりあるにも関わらず、この自然なモーツァルトらしさは本当に見事というほかはない。
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