[COLUMBIA] J.フェヴリエ(pf) G.ツィピーヌ指揮フランス国立放送o. / ラヴェル:左手のためのPf協奏曲, ドビュッシー:Pfと管弦楽の幻想曲
商品コード: 1268-042
商品詳細:'50年代のピアニストながら、当時から現代的な感性で知られるジャック・フェヴリエ。この1957年録音も十分に古き香りを残しつつも、明晰なタッチでラヴェルを表現している。明晰とは言っても、'70年代のような分析的な表現は無く、十分な粘りとたっぷり余韻の付いたピアノで、やはり'50年代のもの。しかし当時としてはかなり斬新なスタイルであったと思う。ドビュッシーの幻想曲もオケと一体となって美しい。フェヴリエはラヴェル本人から指導を受けており、信頼できる内容!「左手のためのピアノ協奏曲」を委嘱者であるパウル・ウィットゲンシュタインが初演した時に、ウィットゲンシュタインは自分が弾きやすいように勝手に手を加えてしまった。これに失望したラヴェルが、弾けるピアニストを探した時に見つけたのが同級生の息子で、まだパリ音楽院の学生だったジャック・フェヴリエだった。この曲の実質的な初演は1937年ミュンシュ指揮でジャック・フェヴリエが行っている。作曲者自身によってソリストに大抜擢されたということ。フェヴリエはフランス音楽の数々の録音を遺しており、とりわけ1963年のラヴェルのピアノ独奏曲(これとは別の曲)の録音は、シャルル・クロ・アカデミーよりグランプリ・デュ・ディスク賞を授与された。フェヴリエの父、アンリ・フェヴリエはパリ音楽院の作曲クラスでラヴェルと同級だった。この録音は実質的初演者であるジャック・フェヴリエによる仏COLUMBIA最初のLP録音だった。初演時のSP録音は存在しないと思われる。
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