[DGG] F.ライトナー指揮バイエルン放送so. / モーツァルト:交響曲36, 31番K.425, 297, 「レ・プティ・リアン」K.299b(Ahn.10)~序曲
商品コード: 1270-018p
商品詳細:ライトナーの珍しいステレオ録音の交響曲。この人はモノ録音が多く、赤ステレオは極めて少ない。当社でもほとんど入荷のないモーツァルト。古い時代のドイツ的スタイルだが、'70年代に入ってそういった純粋なスタイルがなくなっていったこと考えると、案外貴重なのかもしれない。リステンパルトのような優美さはないが、様式美の粋なものを感じる。ゲルマン魂か?軽快さだけのモーツァルトよりもこちらの方がずっと良い。オールドファンには懐かしい一枚。フェルディナント・ライトナー(1912 - 1996)はベルリン生まれの指揮者。ベルリン音楽大学に入学し、フランツ・シュレーカーに作曲を、ヨハネス・ブラームスとハンス・リヒターの弟子であるユリウス・プリューヴァーに指揮法を習った。カール・ムックに指揮法を師事した。第二次世界大戦後、ライトナーはハンブルク国立歌劇場(1945年~1946年)、ミュンヘン国立歌劇場(1946年~1947年)の指揮者を経て、1947年にシュトゥットガルト歌劇場のオペラ監督となり、1950年には同歌劇場の音楽監督に就任した。シュトゥットガルト歌劇場の1969年までの約20年間にわたるライトナー時代はシュトゥットガルト歌劇場の黄金時代と評されている。ライトナーは世界各国への客演活動も行っており、ウィーン国立歌劇場やアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団、NHK交響楽団などに登場した。ライトナーは300近くの録音を行いDGGが最も多いがVOX等にもある。DGGではフェレンツ・フリッチャイ、イーゴリ・マルケヴィチ、オトマール・スウィトナー、フリッツ・レーマン、フリッツ・リーガーらと並ぶメジャー指揮者として名を連ねた。老練な職人的な指揮者であった点は誰もが認めるところだろう。ライトナーにモーツェルトのイメージはないが、聴いてみると実に見事な演奏であり、何でも高い次元で卒なくこなせるマルケヴィチ・タイプの指揮者だったことがよくわかる録音である。
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