[Ducretet Thomson] C.シルルニク(vn) P.デルヴォー指揮コンセール・コロンヌ協会o. / ベートーヴェン:Vn協奏曲Op.61
商品コード: 1271-056
商品詳細:仏デュクレテ・トムソンのケルン・ライブ・シリーズ。VEGA、クリュブ・フランセでマニア垂涎の名録音を残したヴァイオリニスト、シャルル・シルルニク。時代的にはデュクレテがパテの傘下に入った時期。やや細身な音ながら、これ以上はないと言うぐらい、絹のごとく滑らかで澄んだ音。このVnの音はそれだけで美の頂点であり、一音で琴線に触れることができる、天から授けられたものだ。マカノヴィツキーとはまた異なる、唯一無二の天才的ヴィルトーゾ! モノラル/ステレオが同時発売されたがステレオは特に希少!簡単に入手できるベートーヴェン:Vn協奏曲だが、ここまでのレベルで聴きたければそれなりの苦労をいとわないと不可能である。ヴァイオリン奏者、指揮者、オケのどれもが超一流である必要があり、更には時代、録音などの要素も関連してくる。その全てが揃った録音がこれだ! シャルル・シルルニク(Charles Cyroulnik)は1923年パリ生まれ。パリ音楽院でジュール・ブシュリとマルセル・シャイリーと共に学び、1939年に一等賞を受賞。ユダヤ系だったため彼の兄弟エミールはアウシュヴィッツ強制収容所で殺害された。1945年以来、彼はフランスのジュネス・ミュージカルのパリ・コンサートにも定期的に出演。そこで出会った作曲家ジャン・バラケと親交を深め、バラケが1973年に亡くなるまで交流を持っていた。また、女性Vn奏者Nell Gotkovskyは彼の生徒だった。シルルニクは1962年39歳で、筋肉疾患の為引退した。従ってシルルニクの残された録音は非常に少ない。2003年3月10日にパリでちょうど80歳で癌の為死去。これは彼が残した代表的な録音で「 Concerts Colonne」シリーズにはこの1枚しか録音がない。Ducretet Thomson以外ではLe Club Français Du Disqueにモーツァルト協奏曲、ERATOにドビュッシーの室内楽、VÉGAにチッコリーニとのクロイツェル・ソナタとモーツァルトのVnソナタ2曲など名演として人気の録音がひしめく。1950-60年代フランスを彩った重要なヴァイオリン奏者として彼の名前が忘れられることはあるまい。
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