[ASTRÉE] C.ラヴィエ指揮フランス・ポリフォニックEns. H.スミス(lute) A.モーレット(ヴィオール) J.C.ヴェイヤン(fl・bf), 他 / ジャヌカン:シャンソン集(19曲)
商品コード: 1272-059b
商品詳細:クレマン・ジャヌカン(1485?-1558)のシャンソン集19曲を男女混合のフランス・ポリフォニック・アンサンブルで演奏した世俗歌曲集である。勿論全てフランス語歌唱。クレマン・ジャヌカン・アンサンブルなどは男声だけの合唱団なのに対し、フランス・ポリフォニック・アンサンブルは女声も含む合唱団で珍しいタイプの団体である。Astréeレーベルとしては3番目のLPで、このあたりにレーベルの当初のポリシーが窺える。後になるとヴィオール奏者のジョルディ・サヴァールやリュート奏者のホプキンソン・スミス等を中心に、バロック、前バロック期の室内楽や器楽録音が多くなる。レーベル発足当初はこのようなシャンソン集もあった。聴いてみると古楽器による演奏もしっかり入っており、気分は完全にフランスの1500年代に飛ぶ。L'OISEAU LYREも1970年代から中世音楽を積極的に録音していたが、後発のAstréeは時代考証が徹底しており、高音質で雰囲気は素晴らしく本物を感じる。歌が入るので好き嫌いはあると思われるが、演奏のレベルは最高ランクでフランスにおける古楽をここまでしっかりと再現してくれるレーベルは多くない。創業者であるMichel Bernsteinが全ての録音でプロデューサーとして関与しており、その一貫したスタイルと妥協のないことがAstréeが独自の確固たる地位を築けた要因だろう。このようなシャンソン集を聴いてしまうと、1950年代からフランスレーベルでは少なからず録音されてきた録音が古めかしく感じてしまうのも無理はないだろう。ASTRÉEレーベル第3号LP! ASTRÉEレーベルが日本に入ってきた時期は意外に遅く、当初から高額で今もって1万円以上の価格が維持されているようであるが、年代、プレス量から考えて1万円以上は明らかにおかしい。当社では他の初期盤とのバランスを考えて、現行の価格としている。
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