[VOX] S.ラウテンバッハー(vn) R.ワーグナー指揮インスブルックso. / ブラームス:Vn協奏曲Op.77
商品コード: 1272-051
商品詳細:スザンネ・ラウテンバッハー(1932-)はドイツ・アウクスブルクの生まれで、2023年時点で存命、91歳を迎える。ラウテンバッヒャーは誤った発音に基づく表記であるとウィキペディアに注意書きが載っていた。ミュンヒェンを拠点とするヴァイオリン教師でフロイント弦楽四重奏団を率いる同団の第一ヴァイオリン奏者カール・フロイントに師事。その後ブロニスラフ・ギンペル、マックス・ロスタル、ヘンリク・シェリングの薫陶を受けた。ミュンヒェン国際音楽コンクールのヴァイオリン部門に入賞。1960年にカールスルーエの、さらに1965年からは、シュトゥットガルト音楽院の教授に任命されて以降1992年までの長年にわたってヴァイオリンの指導を行なっている。1950年代から1990年代までの間に数多のレコード録音を行ったが、その録音は夫君のハインツ・ヤンゼンにより行われた。彼はシュトゥットガルトの南ドイツ音楽スタジオを創設した音楽家かつ音響エンジニア。ベルリン交響楽団Berliner Symphonische Orchesterに独奏者として度々登場し、また室内楽奏者としては、シュトゥットガルトのベラルテ・トリオやピアニストのマルティン・ガリング、ヴィオラ奏者のウルリヒ・コッホ、チェリストのマルティン・オステルタークらと共演してきた。バロック作品からロマン派作品まで幅広いレパートリーを持つが、何といってもバッハやモーツァルトなどのメインストリームを中心としている点が何より信頼感が持てる。メジャー協奏曲も録音しており、ベートーヴェン、ブラームスなどは1960年前後に録音され高い評価を得ている。これはベートーヴェンから2年後くらいにオーストリアで録音されたブラームスのVn協奏曲。ベートーヴェンとは指揮者もオケも異なるがラウテンバッハーのスタンスはベートーヴェンの時と同じで清楚で大袈裟な表現を避け、シンプルだが太い音で情熱的に歌い上げる理想的なソロを展開する。細目の音を出す奏者とイメージされがちだが、ラウテンバッハー自身はかなり太い音も持っており、曲により使い分けていく。時にどすの聴いた低音を出すこともあり、ハッとさせられる女性奏者である。ブラームスのようなロマン派作品では今まで見せなかった刺激的な音をいとわず出すことも良しとしており、多彩な表現力を持った超一流ヴァイオリン奏者であることは間違いないだろう。指揮者ロベルト・ワーグナー( 1915 - 2008)はウィーン生まれ。ウィーン国立音楽院でフランツ・シュミットにピアノを、ヨーゼフ・マルクスに作曲を、フェリックス・ワインガルトナーに指揮法を学び、1938年にグラーツの音楽監督に就任した。1945年にはザルツブルク州立劇場の音楽監督に転出し、1947年からはモーツァルテウム音楽院でも教鞭を執るようになり、1965年から1971年まで院長を歴任。その功績から1995年にモーツァルテウム音楽院から名誉金メダルを授与されている。1960年から1966年まではインスブルック交響楽団の首席指揮者を務めている。インスブルックso.はオーストリア西南部の地方都市の市民オーケストラだがレベルは高く、VOXレーベルが好んで使うオケである。過去にミシェル・オークレールとの共演もあった。
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