[ETERNA] O.スウィトナー指揮ベルリンsk. / ベートーヴェン:交響曲4番Op.60
商品コード: 1273-060
商品詳細:スウィトナーのベートーヴェンは他の曲に比べ極端にプレスが少なく、しかもバラで9曲揃えるのはかなり大変である。演奏はスウィトナーらしさがよく出た演出で、ベルリンsk.を見事に鳴らしている。スウィトナーの身上である清々しさと、スタイリッシュな効果はここでも存分に生きていて、彼らしい6番に仕上がった。日本COLUMBIA共同制作で、1983年に技師E.リヒターが録音。この青レーベルは同時代の他レーベルと比べ、極めて音質が良い。1980年代となってもスウィトナーの手腕はゆるむことなく、ETERNAだけは目が離せないレーベルであり続けた。この時代として最高ランクの卓越した内容は、もっと評価されるべき。入手の難しくなってきた一枚。箱ものは存在しない。1980-83年O.スウィトナー指揮ベルリンsk.によるベートーヴェン全集録音は日本コロムビアとの共同製作であり、日本側は資金援助の他、NHK技術研究所が試作した初代PCM録音機(零号機)でライヴ録音開始。1974年には可搬型となったPCM二号機をヨーロッパに空輸し、プラハやパリに配備された。日本コロムビアもまたコロムビアの名称も音符のマークも使うことができない為「DENON」というブランド名を立ち上げて、海外に製品を輸出する。恐らく当録音はETERNA側が従来の方法で録音し、日本側は独自にPCMデジタル録音の2種の録音マスターが作られたと思われる。そのため日本で発売されたLPは全てOF***NDという番号のPCMデジタルで発売された。ETERNA側もこのマスターを借りてデジタル録音のDMM盤を出すことが出来たはずがが、何故かこれまでのステレオLPとして発売した。日本盤はデジタル、旧東ドイツ盤は通常ステレオという発売になった。ETERNA側は音質の比較ができたはずで、その結果敢えてデジタルは採用しなかったという点に注目したい。ドイツ人なら新技術に飛びつきそうなイメージではあるが、比較した結果、通常ステレオを選んだことは重要である。出来上がった音質は彼らの納得のゆくものではなかったという事である。そんなETERNAも1986年頃の製造分から72**で始まるデジタル録音DMMプレスに切り替えた。時代の趨勢を無視できなかったのだろう。興味のある方はDENON~リリースされた日本盤を聴いてみると自身の耳で体感できるはずである。ETERNAでベートーヴェン:交響曲全曲録音はコンヴィチュニー→K.マズア→H.ブロムシュテット→O.スウィトナー→H.ケーゲルの5人いるがその4人目となった。
スウィトナーの在庫一覧へ