[Harmonia Mundi] コレギウム・アウレウム合奏団 / バッハ:管弦楽組曲全集(全4曲)
商品コード: 1273-006
商品詳細:ドイツでの初出は1969年のHM 30949。フランス盤は初入荷。ブランデンブルク協奏曲と同時期の録音ながら、こちらだけ殆ど入荷が無い。古楽器を用いた初期録音の草分けでもある。彼らの後の世代は、演奏もピリオド奏法で独特のフレージングと節回しを用いるが、コレギウムは通常の演奏をよりブラッシュアップしていて、安心して聴ける従来タイプ。1969年キルヒハイム・フッカー城「糸杉の間」にて快い残響とシンプルな構成がクリアーな演奏を実現。入荷数があまりに少なく、レーベルの年代特定が困難な盤である。ブランデンブルク協奏曲は比較的早い時期から古楽器による録音が色々と試されてきた歴史があるものの、管弦楽組曲はそうではない。この録音が古楽器による最初期録音である点は間違いのない事実。プレスが少なく、実は知られていないのが実状。現在ではCDで簡単に古楽器録音が手に入る時代となったが、そこに至る経緯は順を追って聴くことで深い理解に至ると考える。コレギウム・アウレウム合奏団の演奏は同じ古楽器スタイルとは言っても伝統スタイルを逸脱したものではない。伝統的な土台の上に少しばかり斬新な響きやアクセント、テンポなどでよく考えられた物である。違和感の全くない古楽器演奏である点を強調したい。今となっては進化したピリオドスタイルからみて中途半端な時代遅れのスタイルと言われるようになってなってしまったコレギウム・アウレウム合奏団だが、それは演奏史を知らない輩の戯言でしかない。音楽を味わうのに手段は二の次であるという真理を知らないとこういう話が始まる。一度コレギウム・アウレウム合奏団による当時のエポックメイキングな録音を聴いた上で感じていただきたい。先人がゼロから築いた潮流は簡単に滅びるような弱いモノではない。
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