[La Voix De Son Maître] L.コーガン(vn) C.シルヴェストリ指揮パリ音楽院o. / ベートーヴェン:Vn協奏曲Op.61
商品コード: 1274-055b
商品詳細:英国ステレオ・オリジナル盤は手が届かないほど高価になってしまった。オークションなどでは100万円を超える金額で普通に取引されているらしい。その為にモノラルで聴いておられる方も多いと思う。是非ステレオでという方の為に、1970年前後にプレスされたEMIグループレーベルに再発レーベルがある。1990年代に入り世界的にアナログ回帰への現象が強まり、オリジナルとそっくりに製作する会社がいくつか表れる現象まで起こった。1971年頃発売されたCVD 850なら安価にステレオを楽しめる現実的なプレスである。コーガンはこの世で最も美しいソロを紡ぎ出せるヴァイオリン奏者の1人と確信する。この名演を是非聴いていただきたい。レオニード・コーガン(1924-1982)、ウクライナ出身。ダヴィット・オイストラフと同郷のユダヤ系ヴァイオリニスト。20年ほど前まではほとんどの方がオイストラフならよく名前は聞くが、コーガンは?というのが実状だろう。コーガンは売り込みに疎く、ソ連当局の強力な後ろ盾を持ったオイストラフの影にかすんだ形となった。しかし、その実力はアナログ・ファンなら充分ご承知だろう。コーガンは幸運にも12歳でパリに留学し、ティボーの自宅に居候しながら技術を磨いた。早熟型の天才であったという。そのためか、ロシア人としては例外的に西側録音が多い。コーガンの愛器グァルネリ・デル・ジェス(1726年と1733年)。グァルネリ・デル・ジェスからこのような澄み切った音を出すヴァイオリニストを他に知らない。メジャー協奏曲を複数回録音しているが、中でもシルヴェストリ/パリ音楽院o.と入れたこの録音(1959年)は、あらゆる点で、またあらゆる面で、いくつかの偶然が重なった超が付く名演と言って過言ではない。惚れ惚れする弦の囁きと情熱、シルヴェストリの勇壮なオケ。超が付く優秀録音。ステレオの良さを楽しんでいただければ幸い。
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