[La Voix De Son Maître] S.フランソワ(pf) A.クリュイタンス指揮パリ音楽院o. / ラヴェル:Pf協奏曲, 左手のためのPf協奏曲
商品コード: 1274-044
商品詳細:久しぶりの入荷になるS.フランソワ(pf)A.クリュイタンス指揮パリ音楽院o.によるラヴェル:Pf協奏曲、左手のためのPf協奏曲。仏ステレオ初出は1960年にSAXF 100番台で発売され、その後1966年頃同じ棒付ボードSAXF 836というレコード番号に変わる。1968年頃全てのフランスCOLUMBIA音源はLa Voix De Son Maîtreに統一される。統一された後は1968年頃CVB 836で発売された赤白SCニッパーレーベルがLa Voix De Son Maîtreでの最初の発売と思われる。その後1980年代まで再版される事になる名盤。改めて聴いてみてフランソワの素晴らしさを思い知らされた。ペルルミュテル、アルゲリッチ、ミケランジェリ等の名演もあるが、一つを選ぶとしたら当盤で決まりだ。文句なしの決定盤!最も有名なフランソワの録音で、ラヴェルの協奏曲の手本のような洒落っ気タップリの演奏。英国人やドイツ人が死ぬほど頑張ってもこういう演奏はできやしない。ソロだけでなくオケがクリュイタンス/パリ音楽院o.というのも成功の重要な要素だろう。きっちりしていてはラヴェルではない。砕けすぎては一時の共感のみで終わる。自由奔放なのに曲として完成度が高い。これが名演の最大のポイントだろう。二人の共演はそのバランスをしっかり押さえて、いかなる新しいスタイルをも凌駕する時代を超越した演奏である。純クラシックピアニストで曲が持つジャズ的なフィーリングをしっかり出せる人は多くない。アルコールで早死にしたフランス人天才ピアニストはフランスで最も愛された。ドイツは彼を退廃の象徴とみなしたのか1枚たりとも発売しなかった。プレスの種類は多く聴く方法は多数あるが、どうせステレオで聴くなら初出番号のSAXF 136で聴きたいが、いかんともしがたい価格となってしまった。クオリティと価格のバランスを図るならCVB 836(赤白SCニッパー中stereo段なし/小stereo段なし)がお薦めである。同じCVB 836でも1970年分からカラー切手レーベルになってしまう。そうなると価格も下がるが気分も下がるものだろう。小stereoは1~2年のみの発売だが、これぞ現実的でバランスの良い1枚!尚モノラル盤という方法もある。
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