[ERATO] R.ヴェイロン・ラクロワ(cemb) / バッハ:アンナ・マクダレーナ・バッハの音楽帳~鍵盤作品(20曲)
商品コード: 1274-007
商品詳細:この10"がオリジナル。「アンナ・マクダレーナ・バッハの音楽帳」よりCembソロ曲20曲を収録。しかもステレオ。楽器はMercier-Ythier作のノイペルトCemb。バッハの研究者に言わせれば、ほとんどの曲が本人の作か疑わしいとのことで、歌曲以外には全て追加番号Anh.が付く。バッハが二度目の妻に音楽的関心を高める為に贈ったアンソロジー。家庭用の作品なので、全て自作の必要はなかった。全45曲からなる。彼女はバッハの死後10年、貧困の中で生涯を閉じたという。Anh.122-5とAnh.129はC.Ph.E.バッハの作と判明している。17曲目のアリアAnh.988-1は有名なゴルトベルク変奏曲(1741年出版)のテーマである。このアリアは1725年に出版されたアンナ・マクダレーナ・バッハの音楽帳第2巻に3声のクラヴィーア曲として入っている。ゴルトベルク変奏曲の出版の16年前に既にテーマは完成していたことを示す証拠となる。アンナ・マグダレーナ・バッハの著とされていた『バッハの思い出』は、エスター・メイネル(Esther Meynell)が1925年に出版した "The Little Chronicle of Magdalena Bach" が原著である。著者は偽書を意図したわけではなく、あくまで創作(フィクション)として発表している。ドイツ人にとっては、本書がフィクションであることは明白だったが、これを読んだ日本人が本当にアンナ・マグダレーナが著したものと誤解し、独語版から翻訳した。現在でもまだ日本ではアンナ・マグダレーナが著したかのような体裁で出版されているので注意が必要である。バッハのメヌエットとして最も有名なAnh.115及びAnh.114(A面2/3曲目)はバッバと同時代のドイツのオルガニスト・作曲家、クリスティアン・ペツォルト Christian Petzold(1677-1733)作と判明している。最近の欧米の楽譜やCDでは、この2曲はペツォルトの作と表記されるようになってきている。
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