[COLUMBIA] イタリアQt. / ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調, モーツァルト:弦楽四重奏曲3番K.156
商品コード: 1275-026
商品詳細:イタリアQt.の英COLUMBIA時代の録音の一つで英国では1960年に33CX 1727でモノラルのみ発売された。録音は1959年のイタリア・ミラノで行われ、ステレオ・テイクもあったようで米国ABGEL、イタリアCOLUMBIA、オーストラリアCOLUMBIAからはステレオも発売されている。イタリアQt.の歴史は古く、1945年シエナ音楽アカデミーの学生たちで結成された団体である。当初、新イタリア弦楽四重奏団の名称でスタートしている。発足時イタリアに全く新しい団体の設立をポリシーとしていたかららしい。その為DECCAなどの古いLPにはNuovo Quartetto Italianoの表記が残る盤もある。1946年からはSPで録音を始めている。1947年からDECCAと契約し、多くの名演を残している。1951年に彼らは十分に有名となり、団体名から「Nuovo」を落し「イタリア弦楽四重奏団」としている。1953年にはEMIに移籍し、英国COLUMBIAからLPが発売される。1953-1959年が英COLUMBIAとの契約期間である。その後1960-1980年まではPHILIPSに移籍し、多くのLPを世に出したことはご承知だろう。イタリアQt.の特徴は1950年頃~1980年頃まで大きく変化しないスタイルにある。当時としては珍しく内面の充実が深く反映された歌謡性にとどめを指す。よく歌う団体であった。優雅でありながら洞察力に優れ、美しい演奏から離れることなく1980年の解散まで一直線に活躍した。中でも英COLUMBIA時代の充実度は非常に高い。その英COLUMBIA時代の最後の年に録音されたのがこのラヴェル/モーツァルトK.156である。欧州では唯一イタリアでのみステレオ初期盤が発売された。ステレオはもう1枚あり、シューマン/ストラヴィンスキーもステレオが存在する。ただでさえラヴェルに関しては最初の録音であり、然もステレオで聴けるイタリアプレスの価値は大きい。彼等のラヴェルはフランス団体とは異なり特に造形の美しさは比類がない。音の美しさと相まって、室内楽ファンならば是非とも押さえたい録音ではないだろうか?但し音質は英国SAXと同じ方向ではなく、モノラルが基本でやや広がった印象といったステレオである。
イタリアQtの在庫一覧へ