[ELECTROLA] A.B.ミケランジェリ(pf) E.d.シュトウツ指揮チューリッヒ室内o. / ハイドン:Pf協奏曲11, 4番
商品コード: 1277-027t
商品詳細:録音嫌いのミケランジェリは、1971年頃からDGG社と専属契約を結び、多くの録音を'81年頃まで続けた。その為、他レーベルには録音しない??何故か、1975年、この録音をイタリアEMIに行っている。録音場所はスイス。DGG社のスター・ピアニストとして、一人占めされるのをVSM側が打開しようとしたのだろうか?いずれにしても、VSMには同年、シューマンの1枚と合計2枚のみで終わった。DGGとは少し異なる明るいイタリア的なピアノを聴かせてくれる。彼の貴重な一枚。カラー切手がフランス初出。ドイツでは金EMIニッパーが最初。ミケランンジェリ(1920-1995)のEMIスタジオ録音は実は多くはない。名演として有名な1957年録音のラヴェル/ラフマニノフ4番のロンドン録音がある。実はそれ以降英国EMIスタジオでは録音がない。その後再びEMIから発売されたのがこの1975年録音のハイドンのピアノ協奏曲2曲である。録音はスイスで行われ、各国EMIから発売された。久々のミケランンジェリによるEMIスタジオ録音という事で当時話題になったはずである。およそミケランジェリらしくない選曲ではある。何故ならミケランジェリが敢えて取り上げる程の難易度の高い曲ではないからである。しかし他のピアニストの演奏と比較すれば、ミケランジェリの選択が解かるかもしれない。聴いてみると演奏は実に普通であり、敢えて何かやってやろうというような気負いは感じない。この時期にミケランジェリの中である心境の変化があったのだろう。実に丁寧に弾いているが、何も実験的な目新しさはなく、当たり前を当たり前に自分なりにやってみた--という印象が強い。部分的にミケランンジェリらしい展開は勿論随所に散らばっているものの、実にまっとうな仕上がり。
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