商品コード:1277-013[CAPITOL] N.ミルシテイン(vn) H.ブレック指揮フェスティバルo.(フィルハーモニアo.) / モーツァルト:Vn協奏曲5番K.219「トルコ風」, バッハ:Vn協奏曲1番B.1041
商品コード: 1277-013
商品詳細:ミルシテインの中心となるレーベルは3つある。CAPITOL、英COLUMBIAそしてDGG。通常ヴァイオリニストには生涯で最高の時期があるが、この人はそれぞれの時期にそれぞれの良さを持つ。しかし、情熱、エネルギーという観点から見る限りは、このCAPITOL時代が最も充実していた。これはモーツァルトとバッハというカップリングの英録音。アウアー門下ながら、イザイにも師事。フランコ・ベルギー派の音色を重視したスタイルは、Vnの貴公子と呼ぶにふさわしい。ジャケ記載のフェスティヴァルo.は実はフィルハーモニアo.。契約の関係でCAPITOLでは英国のオーケストラ名を公に記載できなかった。ナタン・ミルシテイン(1904-1992)は帝政ロシア時代のオデッサに生まれた。ペテルブルク音楽院で名伯楽レオポルト・アウアーに学び、1923年にデビュー。1929年アメリカ・デビューを果たし大成功を収めた。1942年、アメリカの市民権を得てニューヨークに住み米国人となる。洗練された気品漂う演奏で「ヴァイオリンの貴公子」と讃えられた。ウジェーヌ・イザイにも教えを受けたことで、フランコ=ベルギー派であるとされる。洗練された芸風と音色はフランコ=ベルギー派というだけでは語り切れないだろう。1956年ハリー・ブレックとの共演で、ロンドンで録音されたこのバッハ/モーツァルトはミルシテイン最初期のロンドン録音で、それまでのピッツバーグが中心だった米国CAPITOL録音とは何所か雰囲気が異なる。2曲ともCAPITOLでは最初の録音であり、磨き抜かれた音色で紡がれた演奏は20世紀最高ランクの演奏と評しても問題ないだろう。1年前にバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全曲を録音していた。
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