[Ducretet Thomson] H.シェルヘン指揮ウィーンso. アカデミー室内cho. E.ローセ, H.ゲスゲ(s) G.ブルクシュラー・シュスター(ca) 他/ バッハ:ロ短調ミサB.232(全曲)

[ 1277-008 ] Bach / Orchestre Symphonique De Vienne Direction: Hermann Scherchen – Messe En Si Mineur

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商品コード: 1277-008

作品名:バッハ:ロ短調ミサB.232(全曲)
演奏者:H.シェルヘン指揮ウィーンso./アカデミー室内cho. E.ローセ, H.ゲスゲ(s)G.ブルクシュラー・シュスター(ca)A.デルモタ(t)A.ペル(bs) A.ハイラー(org)
プレス国:フランス, France
レーベル:Ducretet Thomson
レコード番号:LPG 8251-3
M/S:モノラル, monaural
枚数・大きさ:12インチ, 30cm×3, ロングアルバム入り3枚組, 3 single records
評価/レコード:7/6 : Selmer付きでは最高ランク
評価/ジャケット:A
キズ情報:第1面3時に小18+微かに5回出る点, 第2面9時に中1回出る点, 第5面1時に無音点, 第4面3時冒頭に極小7回出る点あり
レーベルタイプ:【フランスでのオリジナル】---石像中溝Selmer, La Voix de Monde, 9時にLicense Westminster, 3時にMade in France Microsillon incassable Longue Durée 33T. 1/3, フラット重量, 表記されたレコード番号:LPG 8251/LPG 8252/LPG 8253, Price Code:なし, Rights Society:DP, (P)なし, スタンパー/マトリクス:GCS-51-LM1/GCS-56-LM1---以降省略 (手書き文字スタンパー・Ducretet Thomsonタイプ), Ducretet Thomsonモノラル製造を示すGCS***で始まりレコード番号を含まない専用マトリクス使用, 補助マトリクス:なし, 再補助マトリクス:なし, Pathéプレスではない, 1950年代のスタンパーによる1953年製造分, 石像中溝Selmer付きレーベル・フラット盤の最初期分, これより古いレーベル存在せず, 最古レーベル・最厚プレスである, ステレオ存在せず, RIAAカーヴではない, 更に古いマトリクス存在しないと思われる, WESTMINSTER音源のDucretet Thomson製作プレス不明, オートマチック・カップリング, 工場:不明, フランスでのオリジナル, oroginal in Fr.
ジャケット:【フランスでのオリジナル】---包み式ロングアルバム背茶色疑似皮貼, Ducretet-Thomson License Westminster, 表記されたジャケット番号:LPG 8251-2-3, Price Code:Selmer, 背文字:あり(金色型押・茶色疑似皮背景), ジャケ裏年号:なし, (P)(C)なし, 当社入荷履歴上で最古の年号/存在が確認された年号:不明(年号記載ないが当ジャケットである), 製作:Compagnie Française Thomson-Houston, 印刷:Imprimerie Mazarine-Paris, フランスにこれより古いタイプ存在せず, このあと赤系の箱になる, フランスでのオリジナル, oroginal in Fr.
トピックス:1950年10月ウィーン・コンツェルトハウス・モーツァルトザールでのモノラル録音, 録音詳細不明, 米国では1951年にWestminster Recording Co. Inc.によりコピーライト登録・同年 Westminster: WL 50-37- 50-39(バラ3枚)とWAL 301(3枚組ロング・アルバム)にて初リリース→1957年 XWN 3305, フランスでは1953年頃 Ducretet Thomson, :LPG 8251-3(当装丁)にて初リリース→1955年頃同一番号・石像中溝Selmerなしレーベル・フラット盤・赤系の箱入りに変更, 1959年4-6月にモノラル/ステレオで再録音している・WST 304(ステレオ), 演奏:★★★★★, 音質:★★★★

商品詳細:1950年にWESTMINSTERに入れたシェルヘンの「ロ短調ミサ」の初回旧録音。米盤で聴いた印象はそこまで良くはなかった。今、こうやってデュクレテの仏プレスで聴くと、まったく印象は異なる。非常に重厚なのは変わらないが、米盤より潤いがあって、音楽性の高さを感じる。重量級のロ短調として、またメンゲルベルクのマタイのような緊張感漲るロ短調として、推薦する。横長のロングアルバム入り。重厚さと強い宗教性ではトップレベル!非常に遅いテンポで綺麗な盤はほぼ無い!特に日本ではWESTMINSTERは室内楽レーベルとしてバリリQt.やウィーン・コンツェルトハウスQt.らの録音が中心となっていた為かヘルマン・シェルヘンのような指揮者ヘは殆ど注目が集まらかったといっても過言ではないだろう。ましてバッハの宗教大作ともなればカール・リヒター一本だった気がする。あれから40年以上の時間が経ち、フランスから様々なWESTMINSTER系音源のフランス盤が入荷してきた。改めて聴いてみれば、当時がいかに偏った見方をしていたか解かる。多くの方がキングやパイオニアの日本盤のお世話になったはずである。日本盤の出方は恣意的であり、売れそうと予測した音源しか出さず、出してもプレス数に偏りがある。レコード会社も商売だから当然だが、欧州レーベルは懐が深い。1950年の録音でも数年を置かず出してくれる。当時のフランス盤の音は米国盤の強い音だけでなく、録音時の空気まで真空パックのように入っている。これで聴かなければ本当の所は分からないのである。1950年代の米国盤の盤質もひどいものだが、欧州が特別良いわけではない、新幹線が走るようになって初めてLPレコードを聴いた民族とは歴史が異なる。1950年代前半のLPがもし日本にあっても状況は同じだろう。しかし日本のファンはその点をなかなか理解してくれない。シェルヘンのロ短調は遅く、暗調で何所かおどろおどろしい。決して楽しい演奏ではない。リヒターならもっと万人が聴きやすく綺麗に仕上げるだろう。シェルヘンには聴きやすさは興味がないのだろう。合唱もきっちり揃っておらず、難を探せば出てくる。しかしこれが1950年のウィーンで録音されたバッハだとすれば納得はいく。まだまだ第2次大戦のキズが癒えないウィーンの空気はこのLPから出て来るようなものだったに違いない。WESTMINSTERはその状況を見て、職を失った現地の音楽家を安価で雇うことで莫大な利益を得た。現地の音楽家も収入を得た。資本主義の一面が作用した、そんなイメージを浮かベながら聴くこの「ロ短調ミサ」は時代を切り取った缶詰と言えないか?ベストセラーーとなったリヒターの「ロ短調ミサ」はこの録音から11年後の1961年に録音された。一つの時代が終わった事を示している。

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