[ERATO] G.シュミット(va) M.ルジー(pf)) / ブラームス:Vaソナタ1番, 2番Op.120
商品コード: 1278-050
商品詳細:ブラームス「傑作の森」の一つ。五重奏、トリオと晩年に続いたクラリネット作品の一つで、最後に完成したソナタ。クラリネット版の1年後、自身の手でヴィオラ版に編曲、後にVn版も作られた。クラリネットでは演奏できない三重音による装飾音や二重音が加えられ、弦楽器の長所を活かしている。ヴィオラ版の録音はクラリネット版より少なく貴重。Vaのゲオルグ・シュミットはバイエルン放送so.の首席奏者であり、ミュンヘンQt.のヴィオラ奏者。抑えた渋い音を出す。弱音の美しさが特筆される。Pfに力強く弾かせ、Vaは静かにしっとりと歌う、上手いバランス!ヴィオラ版の中では傑作と呼べる演奏の一つ。ゲオルク・シュミット( 1907 - 1984)は、ドイツ生まれのヴィオラ奏者。ミュンヘン音楽院でヴァレンティン・ヘルトルとフィリップ・ハースにヴァイオリンを学ぶ。1940年から1950年までフロイント四重奏団のヴィオラ奏者を務め、1950年から1960年までケール三重奏団に参加。1946年ミュンヘンで結成されたミュンヘンQt.の初代メンバーであった。ミュンヘンQt.の録音もERATOのモーツァルト等がある。ピアノのマグダ・ルジー(1906-1975)は独クライスバッドの生まれ。詳しい情報はない。シュミットはドイツ人らしい暗めの沈んだ渋い音を持つ。この曲にはよく合う音色だろう。あまり歌わず、控えめな表現である。あまり前に出るタイプではない。それがかえってこのソナタの真髄を表しているような気がする。尚ERATOのステレオであるSTE***シリーズは高音質ではあるがDECCAのSXLシリーズとは根本思想が異なるので理解された上でご購入されたい。全てのSTE***シリーズにいえる事であり音質の前に音楽があることを熟知しているフランスの良心でもある。
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