[Le Chant de Monde] S.リヒテル(pf) / バッハ:平均律クラヴィア曲集第1巻+平均律クラヴィア曲集第2巻(全48曲)
商品コード: 1278-006
商品詳細:1970-3年ザルツブルクの宮殿でのステレオ録音。今以って一つのスタンダードとしての価値は揺るぎない。正直、音像が遠く、録音面では優秀とは言い難く、また各国のプレスがそれぞれ異なる音質で、複雑な様相を呈する。厳密には独EURODISCがオリジナル。人気はMELODIYAとETERNAに二分。特にMELODIYAの柔らかい音質は、リヒテルの幻想的スタイルを更に良い雰囲気にしている。完全な形での入手は難しい。一つあって然るべき内容。MELODIYAの場合は同一デザインの箱が揃うことはまずない。レーベルも6枚全く同じ。第1巻のみDLレーベルが存在する為SL(シングルレター)は第2版となるが、DL(ダブルレター)は過去に1度も入荷したことのない幻の盤なのでSL(シングルレター)で通常と考えて差し支えない。この情報を正確に伝えている業者はほとんどいない。この録音はフランスからも発売されていたことはあまり知られれいない。当時フランスでMELODIYAの窓口となっていたLe Chant de MondeからPathé によるフランス独自プレスにて、全2巻がリリースされた。発売国により音質が異なることはこれまでも説明してきたが、フランスはMELODIYAともETERNAともERODISCとも異なる独自の音質を持つ。一言で言うなら最も柔らかい音質である。モノラルではないかと感じるほど、優しいよく滲む音色が出ている。各国ここまで違うと困ってしまうだろう。最もシャープな音がETERNAである。Le Chant de MondeはETERNAと対極にある大人しい夢の中にいるかのような気分でいさせてくれる独自の音質で、これも個性。選択肢が多いのは良いことである。
リヒテルの在庫一覧へ