[DISQUE EN SOUSCRIPTION] A.ミリカム(pf) / ムソルグスキー:展覧会の絵(ホロヴィッツ編), リスト:メフィスト・ワルツ
商品コード: 1279-058
商品詳細:ジャケ左下にシャルランのロゴが付くがシャルラン・レーベルではなく、レコード番号のないプライベート。一生に一度しかお目にかかれない様な超珍盤。さすがシャルラン録音だけあって音質はすこぶる良い。また演奏もすっきりしていてベタついた所がまったくなく、今までの「展覧会の絵」がウソのようにクリアーにイメージが浮かぶ。軽やかで重くならない不思議なムソルグスキー。リストの方も凄い!何故かDisques A CharlinではなくDISQUE EN SOUSCRIPTIONという半プライヴェートレーベルから発売された。アンドレ・ミリカム(Andre Millecam)は1932年アルジェリア北西部のモスタガネム県の県都モスタガネムでフランス人家庭に生まれた。12 歳から地元の音楽学校であるデ・ボザーニュのゴントラン・デサーニュのクラスでピアノを学ぶ。1946年にはアルジェ市のグランプリを受賞した。1947年からパリ音楽院にてラザール・レヴィに17年に師事。彼はジャック・フェヴリエやルイーズ・クラヴィウスとも共演する予定でピアノ、ソルフディ、ハーモニーのクラスで優勝した。その後アルジェリアに戻り、アルジェ音楽院の教授に任命された。彼は1962年までその地位にいた。 同じ日に、彼はトゥーロン国立音楽院での職を獲得し、その後、イディエール市役所で教授を務めながら、サン・ラファディルの国立音楽学校で数年間校長を務めた。音楽評論家のバーナード・ガヴォティは1960年代に彼のことを次のように書いた--「天才ピアニスト、アンドレ・ミレカム:超絶的なテクニック、情熱、彼の芸術への愛、一言で言えば天性。私は彼に出会った日を白い小石でマークする」。1958 年 9 月 2 日の新聞「Journal d'Alger」 からの切り抜き: André Millecam とのインタビュー)--ラヴェルの組曲「博覧会の絵」のシュムイルとゴールデンベルクの絵のように美しい人物についての私の理解と同じように、私がそれを負っているのはラヴェルのおかげである。彼はその「処理」を簡単なコードで私に説明し、非常に生き生きとした方法で、説明的な音楽の泉を私に明らかにしてくれました」---。「展覧会の絵」はこれまでセトラック・ヤンブルヤンの名演が飛びぬけた演奏として君臨していた。彼の演奏に敵うピアニストは永遠に出てこないと信じる。しかし、これはヤンブルヤンは超えないにしてもある意味個性的な素晴らしい演奏である。ミレカムの録音は1970年以降と思われるが1970年代では特筆すべき内容の演奏であるといえる。シャープな切れ味で、音色を細かく使い分け、部分的にはヤンブルヤンでさえ出来なった鬼気迫る演出を見せる部分さえあった。トータルでトップ5に入る秀演ではないかと密かに思っている。B面後半にリスト:メフィスト・ワルツが入る。こちらは文句なしに凄い演奏!シャルラン自身がほれ込んで録音を買って出たのではと想像する。
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