[Disques A Charlin] H.ヴンダーリヒ(org) / 「北ドイツ・オルガン学派」スヴェーリンク, シャイト, シャイデマン, リューベック, ヴェックマン
商品コード: 1279-055
商品詳細:北ドイツ・オルガン楽派とは、17世紀から18世紀前半にかけて北ドイツで活躍したオルガン奏者、作曲家の総称である。17世紀北ドイツの諸都市では、プロテスタント教会に大規模なオルガンが設置され、ルター派の教会音楽に対する寛容な姿勢が挙げられる。マルティン・ルターは、「音楽は神の素晴らしい賜物であって、本来神に発するものであり、優れた音楽は様式を問わず神を讃えうる」とし、自らプロテスタント教会の会衆歌であるコラールを創作して、プロテスタント教会音楽の基礎を築く。ハンザ同盟がもたらす経済的繁栄と商人による自治が確立されていた北ドイツの諸都市では、宗教改革後、早くからプロテスタンティズムが浸透し、30年戦争の最中にあっても、シュトラールズントのように激しい戦闘が繰り広げられた一部の都市を除き、多くは政治的中立を保つことで、甚大な被害を免れることができた。こうして、北ドイツの諸都市は競うようにオルガンを新設し、バロック時代の新たな作曲様式を身につけた若い音楽家を招き寄せる。1687年にアルプ・シュニットガーがハンブルクの聖ニコラウス教会に設置した4段鍵盤、67ストップからなる大オルガンは、この時代を代表する銘器であり、こうした楽器を通して、17世紀北ドイツの地に豊穣なオルガン音楽が展開されることになる。代表的作曲家にヒエロニムス・プレトリウス(1560年-1629年)、ハインリヒ・シャイデマン(1595年頃-1663年)、ヴィンツェント・リューベック(1654年-1740年)、ハインリヒ・シャイデマン(1595年頃-1663年)らがいる。オルガン奏者・ハインツ・ウンダーリヒ( 1919 - 2012 )はライプツィヒ生まれ。ハンブルクの聖ヤコビ教会の専属のオルガン奏者として活躍。彼はマックス・レーガーの作品の最も重要な解釈者の一人として知られている。1959-1989年ハンブルク音楽大学および劇場でオルガンと即興演奏の教師であった。ここでは代表的な5人の作品を時代順に並べて演奏し、聴き手に手法の変遷などが理解されるようになっている。オルガンの音質は流石に見事というほかはない。
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