[DECCA] A.ヴォルフ指揮o.cho. 他/ ビゼー:劇付随音楽「アルルの女」
商品コード: 1279-036p
商品詳細:ビゼー作曲の「アルルの女」は良く知られた曲であるが、実は歌劇(オペラ)ではなく劇付随音楽である。一般に知られているのは、演奏会用に劇付随音楽から数曲を選んだ組曲である。原作がアルフォンス・ドーデの同名の短編小説『アルルの女(フランス語版)』およびそれに基づく戯曲の上演のために1872年に作曲されたものである。従って例え組曲ではない全曲録音でも歌はなく、歌手も登場しない。数人のナレーターがそれぞれの役をしゃべる構成となる。実際全曲録音は殆どなく、或いはこのアルベール・ヴォルフ指揮の1955年当録音がその年のフランスアカデミー・ディスクグランプリを獲得している。9人の俳優を起用しドーデの戯曲「アルルの女」を効果音入りで初演当時そのままのスタイルで再現した完全全曲版である。初演は、1872年に行われたが不評だったという。全5幕からなる演劇に近い作品である。その後ビゼーはアルルの女~2つの組曲を作曲して、こちらは大盛況の人気曲となった。第2組曲はギローが編曲している。全曲版はこれが初録音と思われ、その後1985年のプラッソン=トゥールーズ・カピトール国立o.まで録音されていないと思われる。組曲版はクリュイタンスをはじめ非常に多種多彩。さて全曲版に興味がある方には他の選択肢もなく、必然的に当録音となる。フランス語のセリフに退屈しなければ、これが本物の劇付随音楽「アルルの女」全曲である。LP2枚に収まる。オケの名称は記載されないのでオーケストラ(o.)としたが原作の通り小編成である。
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