[DECCA] R.クーベリック指揮ウィーンpo. / スメタナ:連作交響詩「わが祖国」(全曲)
商品コード: 1279-034
商品詳細:ステレオが存在するとは言え、大変高価な盤だ。5000番号はE.クライバーのフィガロを例にとるように、まだモノラルの技術が勝っていた時期であり、例えステレオが発売されていても、モノラルがステレオに劣るということは一概に言えない。1958年頃の録音。クーベリック/ウィーンという黄金のコンビ。スラブ人であるクーベリックにとっても、この曲は理解を得ているはずだ。大きなダイナミックレンジを武器に、雄大なスケールで描かれた「我が祖国」。圧倒的音圧が醍醐味!! クーベリックには正規盤だけで5種類の「わが祖国」がある(LP発売は3種)。チェコ人であるクーベリックのライフワークとも言える品がこの「わが祖国」。1952年シカゴso.とのMERCURYへの初回モノラル録音→1958年ウィーンpo.とのDECCA録音(当録音)→1971年ボストンso.とのDGG録音→1984年5月バイエルン放送so.とのライブ(LP未発売)→1990年5月チェコpo.とのライブ録音(LP未発売)。なお1991年11月東京サントリー・ホールライヴもCDが出ている。演奏会を加えると更に多くの録音が存在するだろう。ラファエル・クーベリック( 1914 - 1996)はボヘミア(現チェコ西部)生まれの生粋のチェコ人である。指揮者として故国を代表するスメタナの傑作である連作交響詩「わが祖国」は生涯を打ち込むに足る作品に違いない。録音は多いが、有名であり特に評価が高いのはやはりウィーンpo.とのDECCA録音である。これは入荷が少なく、モノラルが3回、ステレオは未入荷の希少な録音である。時期も良く、ウィーンpo.ということもあり文句なしの名演である。クーベリックはこの月44歳、ウィーンフィルと曲の相性が良くないとの見方もあり、確かにボヘミア色は希薄で盛り上がりに欠けるという評価があるのは事実。しかしやはりウィーンフィルの音は美しい。美しさは音楽にとって重要である。少なくとも1971年ボストンso.とのDGG録音よりは多くの点で納得がゆく演奏ではないだろうか?また希少性も大変なものである。単にウィーンフィルというだけだと思われる方にはDGGのボストンso.を聴けば解かる。願わくばチェコpo.との1960年代録音があれば言う事はないが現実は思ったようにはいかない。クーベリックが人生を懸けて取り組んだ「わが祖国」。評価はお任せする。SXL 2064-5は10万円近い価格を覚悟するしかない。
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