[DECCA] E.クライバー指揮ウィーンpo. ウィーン楽友協会cho. H.ギューデン(s) 他 / C.シューリヒト指揮ウィーンpo. / ベートーヴェン:交響曲9番Op.125「合唱」, 交響曲1番Op.21
商品コード: 1279-032p
商品詳細:E.クライバーの第九はLP初期における一つの衝撃であった。'50年代の初頭にあって、フルトヴェングラーとは異なるスタイルで、且つ新しい波を感じさせる演奏。切れ味の鋭いオーケストラには驚かされる。「フィガロの結婚」で見せた、あの熱い演奏にも通じるものがある。余分な肉付けを排しながら、骨太で揺るぎ無い骨格を持つ演奏。その新鮮さは今も尚健在だ。ギューデンを始め、歌手も良い。モノラルの醍醐味が味わえる。当初9番のみ1曲入りが1952年バラ2枚で発売され、同1952年に録音されたシューリヒトの1番は10"で発売された。1957年この2曲がカップリングされLXT 5362-3で発売された。ここからRIAAカーヴになる。また10"しかなかった1番はここで初めて12"化された。DECCAは1957年頃から1950年代初期の録音をLXT 5000番台に番号を変えてRIAAカーヴ化していった。これらはオリジナルではないが聴きやすくなり、扱い易くなっていった点は評価されるべきだろう。欧州では2000年頃まで再版は価値が低いという概念自体がなく、新しいほど良いとされていた。古いほど価値が高いという概念を持ち込んだのは日本人である。ネット社会になりこの日本人の価値観が全世界に広がっていったのである。
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