[DECCA] E.アンセルメ指揮スイス・ロマンドo. ジュネーヴ・モテットcho. B.レチツカ(s) L.ドゥヴァリエ(ca) 他/ ストラヴィンスキー:結婚, 詩篇交響曲
商品コード: 1279-028
商品詳細:イーゴリ・ストラヴィンスキーによって作曲されたバレエ・カンタータ「結婚 」の初演の振付はブロニスラヴァ・ニジンスカの出世作として知られており、「20世紀のバレエ作品の最高傑作の一つ」との評価がある。ストラヴィンスキーはキエフでロシア民謡集の収集を行い、その中に含まれる「結婚 」についての複数の民謡詩から本作品の台本を構成した。作品はディアギレフに献呈された。初演は1923年6月13日にパリのゲテ・リリック座において、バレエ・リュスにより上演された。テキストはストラヴィンスキーが信頼を寄せていたシャルル・フェルディナン・ラミュによってフランス語に翻訳されたもの。振付はソ連を亡命して1年足らずのブロニスラヴァ・ニジンスカ、美術と衣装はナタリア・ゴンチャロワ、指揮はエルネスト・アンセルメが担当した。ストラヴィンスキーによれば、この作品は田舎の婚礼を描写するものではなく、自由なディヴェルティスマン風となるもの、とのこと。日本では1998年に東京の夏音楽祭において東京バレエ団によるニジンスカ版の日本初演とバレエ・プレルジョカージュによるプレルジョカーズ版の上演が行われ、2013年には新国立劇場でもニジンスカ版が上演された。B面の「詩篇交響曲」は1930年に作曲した合唱付きの交響曲である。セルゲイ・クーセヴィツキーの委嘱により、ボストン交響楽団の設立50周年を記念して作曲された。しかし世界初演は1930年12月13日にブリュッセルにおいて、エルネスト・アンセルメ指揮のブリュッセル・フィルハーモニック協会(Société Philharmonique de Bruxelles)によって行われた。直後の12月19日にクーゼヴィツキーとボストン交響楽団がアメリカ初演を行っている。ストラヴィンスキーは、「これは、詩篇の歌唱を組み込んだ交響曲ではない。反対に、私が交響化(symphonize)した詩篇の歌唱なのだ」と語っている。エルネスト・アンセルメはストラヴィンスキーの最大の理解者として多くのストラヴィンスキー作品をDECCAに初録音している。それらはDECCAを通じて世界に発信されストラヴィンスキー作品の普及に多大な功績を残した。またストラヴィンスキー作品ならアンセルメまたはDECCAというイメージを定着させた。今となってはどれも決定盤たる唯一の録音として君臨している。
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