[DECCA] A.ドラティ指揮フィルハーモニア・フンガリカ / コダーイ:管弦楽作品集-3
商品コード: 1279-014
商品詳細:1906年ハンガリー出身のアンタル・ドラティによるコダーイ:管弦楽作品集は全3枚。3枚組の箱も存在するがこれは単売分のVol.3。オケのフィルハーモニア・フンガリカは1957年ウィーンで設立。前年のハンガリー動乱でドイツに亡命したハンガリー音楽家を招集し、ドラティが初代音楽監督に。両者はDECCAにハイドン:交響曲全集や、このシリーズでその名を知られた。オケはドイツ・マールへ移転したが2001年解散。ドラティの悲願とも言うべきコダーイ:管弦楽作品全集の完成に音楽家としての使命を感じる。アンタル・ドラティ(1906- 1988)はハンガリー・ブダペスト生まれの世界的指揮者。ドイツ各地に客演したが、ナチスに追われてイギリスへと渡り、1935年にはモンテカルロ・ロシア・バレエ団の指揮者となった。ドラティのアメリカでのオーケストラ指揮者としてのデビューは1937年、ワシントン・ナショナル交響楽団との共演であった。1940年にはアメリカ合衆国に移住し、1947年に帰化した。1945年~1948年にはダラス交響楽団の常任指揮者を務めた。ダラス時代には、1948年にチェリストのヤーノシュ・シュタルケルを首席奏者に招いているが、翌年にはメトロポリタン歌劇場へと転出した。1949年にミネアポリス交響楽団(現ミネソタ管弦楽団)を指揮して、バルトークのヴィオラ協奏曲(ティボール・シェルイによる補筆完成版)の世界初演を行なった。1977年~1981年にはデトロイト交響楽団でポストを得た。米MERCURYの専属指揮者としてモノラル時代からデジタル時代にかけて、約600点の録音を残し、今もって高い人気を博している。とりわけバルトークやコダーイのハンガリー作品の普及に努め、コダーイに関しては3枚のLPに管弦楽作品全曲を録音した。これは同じくハンガリー出身の指揮者、イシュトヴァン・ケルテス( 1929 - 1973)も成し得なかった快挙である。フィルハーモニア・フンガリカにはハンガリー系以外の音楽家にも門戸が開かれ、日本人の団員として、フルートの酒井秀明、オーボエの青山聖樹(現・NHK交響楽団)、コンサートマスターの上野眞樹らが在籍していたこともある。惜しくも2001年に西ドイツ政府から支援を打ち切られ、聴衆数も減っていたことと相まって、2001年4月22日のデュッセルドルフでのコンサートを最後に解散した。
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