[BAM] R.レイボヴィッツ指揮ヴィルトゥオーゾ室内Ens., E.セミサー(語り) W.パリー(pf) / シェーンベルク:月に憑かれたピエロOp.21
商品コード: 1280-056
商品詳細:シェーンベルク作品も近年では演奏会でも取り上げられるようになり、「月に憑かれたピエロ」も知名度を増しているようだ。この曲は正式な表題を『アルベール・ジローの「月に憑かれたピエロ(ドイツ語訳オットー・エーリヒ・ハルトレーベン)」から採った全三部各部七篇の詩、シュプレヒシュティンメ(語りの声)、 ピアノ、フルート (ピッコロと持ち替え)、クラリネット( バスクラリネットと持ち替え)、ヴァイオリン(ヴィオラと持ち替え)、チェロのためのメロドラマ』といい、ドイツ語版の詩集から選ばれた21篇が、7篇ずつ3部に分けて演奏される。舞台で見るとレコードより面白さが理解されるかも知れない。詩は「語り手」により、歌唱と朗読の中間的な方法で表現される。ピアノを含めた5人の奏者が8種類の器楽で伴奏を行う。無調の作品ではあるが、音楽形式の面ではカノンやパッサカリア、自由対位法などの伝統的な形式も使われている。このような形態の作品を一言で表す言葉がない。作品は楽劇であると同時にコンサートピースであり、語りが付く歌のショーであるともいえる。調性が放棄され無調である。器楽は全体に控えめであり、語りも静かで、うるささとは無縁の音楽である。男役の道化師を演ずるのは女声で、道化師は第1人称と第3人称の間を揺れ動くという全く新しい試みであった。1912年シェーンベル自身の指揮でベルリンにて初演された。1950年代の最初期録音でシェーンベルの指揮以外では最初の録音と思われる。レイボヴィッツの知っておいて損のない歴史的作品!演奏のルネ・レイボヴィッツ( 1913 - 1972)はポーランド生まれの指揮者。ウィーンに留学し、亡命先のフランスを拠点に、西欧全土に新ウィーン楽派の作曲技法を伝播する上で貢献した。1930年代初頭にシェーンベルクとヴェーベルンに学んでおり、正にシェーンベルクの弟子と呼んで差し支えない人物である。1947年にパリで国際室内楽フェスティバルを開催し、新ウィーン楽派の作品のほとんどを上演する。これらの作曲家の評価を確立するにあたって、音楽家や教育者として影響力を発揮した。シェーンベル直伝のスタイルであることは確か。近年では様々な上演形態があり、舞踏、演劇、映像作品があり語り手も女優、ジャズシンガー、ポップスターなどが録音していてメジャ―な作品となりつつある。
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