[BAM] J.J.バルビエ(pf) / アルベニス:スペインの歌Op.232, 前奏曲, アストゥリアス(伝説), 朱色の塔, タンゴ
商品コード: 1280-055
商品詳細:A面が5曲からなる「スペインの歌」。誰もが一度は耳にしたことのある、リズミカルで単純なメロディーから始まる。B面は「スペイン」Op.165から2曲。「特徴のあるピアノ曲集」から「赤い塔」「タンゴ イ短調」。僅かに響きの付いたピアノの音色が幻想的で、夢の中に誘うような気分。サティが有名なバルビエだが、このアルベニスは、彼の録音の中でも傑作と呼べる一枚と思われる。柔らかい全体のトーンが最後まで続き、実に快い。サティで知られるジャン=ジョエル・バルビエ(1920 - 1994)はフランス・ベルフォールの生まれ。文学を学ぶかたわらラザール・レヴィに師事してピアノを学んだ。しかし、第二次世界大戦の勃発によって学業は中断した。バルビエは多作な著述家であり、1961年にはフランス音楽家辞典を出版した。ピアニストとしては、クロード・ドビュッシー、エマニュエル・シャブリエ、デオダ・ド・セヴラックなどのフランスの作曲家の作品を主に演奏した。後にサティが遺した全ピアノ曲の録音に取り組み、それがバルビエの業績の中で一番名高いものとなった。エリック・サティの演奏と研究の第一人者と言われ、サティの作品を純粋に音楽として扱おうと、確固たる姿勢を貫いている。1993年「サティとピアノで」という本を上梓している。サティの他にはセヴラック:ピアノ作品集とドビュッシー:ピアノ作品集が名高い。アルベニスという選曲は意外だが、意外にも攻めた演奏となっている。イベリア情緒も感じられ、サティとは異なるピアニズムを聴かせてくれる。間のとり方が上手く、それとなくスペイン風味を味わえる。
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