[DECCA] ウィーン八重奏団メンバー/ モーツァルト:ディヴェルティメント15番K.287, M.ハイドン:ディヴェルティメント ト長調
商品コード: 1280-017
商品詳細:メンバーはアントン・フィーツとフィリップ・マタイスがVn。ウィーンOct.が最高のアンサンブルを聴かせてくれた時期。勿論、ボスコフスキーがリーダーだった時も良かったが、全体の音楽性の高さを考えると、この'60年代前~中期がベストと思う。モーツァルトにしか書けなかった、単なる機会音楽を超越した芸術性の高いディヴェルティメント。2hr/ 2 vn/ va/ bcの2管4弦による室内楽である。1777年6月ザルツブルクの世襲地方大臣エルンスト・フォン・ロドロン伯爵(当時61歳)の夫人マリア・アントニア(39歳)の依頼により、彼女の霊名の祝日のために作曲された。「第2ロドロン・セレナード」とも呼ばれる。 自筆譜のタイトルが切り取られているため正確な成立時期は不明であるが、伯爵夫人の霊名の祝日6月13日に合わせて、その前に書かれたのだろう。 ただし演奏は16日に行われた。第2楽章はドイツ民謡「それ急げ、僕はハンス、呑気もの Heissa, hurtig, ich bin Hans und bin ohne Sorge」の主題による6つの変奏曲。 第3楽章のトリオはト短調。 第4楽章ではホルンは休み、弦のみ。 第6楽章にはアンダンテの序奏があり、ドイツ民謡「百姓女が猫をなくした D'Bauerin hat d'Katz verlorn」による主題の前に置かれている。 それをアインシュタインは--(その民謡の)おかしさを目立たせる為に、過度に悲壮なレチタティーヴォによってこれを導入する。 この通俗的なものとの戯れで大事なのは、パロディーや粗野なあざけりではなく、精神と機智である。--と述べている。モーツァルトはこの時期3曲の傑作を書いている。それはヘ長調 K.247、変ロ長調 K.287、そしてニ長調の K.334である。モーツァルトはこれらをカッサシオンと呼んでいた。思わず口ずさみたくなる程流麗で艶やかな演奏は、この団体を無しに語れまい。ステレオのSXLが人気だが高額LPである。逆にモノラル盤の入荷は極めて少ない。モノラルは安価だが音楽性が高く只の安物ではない。
ウィーン八重奏団の在庫一覧へ
