[DGG] G.アンダ(pf) F.フリッチャイ指揮ベルリンpo. / ブラームス:Pf協奏曲2番Op.83
商品コード: 1281-063b
商品詳細:ゲザ・アンダの1967年9月カラヤンとのブラームス:Pf協奏曲2番はよく知られた録音だが、フリッチャイとの初回録音である1960年録音を差し置いてカラヤンとの録音を語っても意味はないだろう。協奏曲はソリストと指揮者/オケの共同作業である。理論的には50/50だがそれぞれの力関係により40/60にもなり得る。あまり人気のないアンダという人選は大きな問題ではない。ソロと異なり、協奏曲では共演者次第で出来は大きく変化することが多く、大物同士の共演が必ず良い結果を生むとは限らないからである。指揮者の中にはジョージ・セルのように敢えて高名なソリストと組まないタイプもいる。音楽は計算の通り運ばないことが多い。特に指揮者が偉大な場合はソリストが能力を120%開花させる事も多く、この録音はそういう点で上手くいったケースだろう。特にブラームス:Pf協奏曲2番という交響曲的な性格を持った曲では尚更指揮者が重要となる。アンダとフリッチャイは同じハンガリー生まれであり、単に同じDGGだがら共演したというだけではないだろう。二人はバルトークの協奏曲2/3番も録音していて、バルトークも評価が高い。何よりフリッチャイ/ベルリンpo.のスケールと分厚い音が素晴らしい。アンダも勿論踏ん張って、結果なかなか見事な演奏となっている。聴いた満足感は大きな物があるだろう。
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