[CASSIOPÉE] M.ラリュー(fl) グラン・リュー祝祭o.P.ドゥカン(vn) L.ブーレイ(cemb) / アルビノーニ:Fl協奏曲集
商品コード: 1282-046b
商品詳細:バロック音楽に対しても数こそ少ないがエポック・メイキングな録音を残してきたCASSIOPÉEレーベル。ピアニストであるエリック・ハイドシェックにより創設されたレーベルである為、ハイドシェックのソロ録音が中心となり、それらのプレスが多いのは当然だろう。比較すればバロック音楽のプレスは非常に少ないのが現実である。これは当社でも入荷の少ないアルビノーニのフルート協奏曲集。曰くつきの名作「アダージョ」はここには含まれない。CASSIOPÉEのプロデューサーであるAlain Nohantは、ヴィヴァルディやパッヘルベル、アルビノーニといったバロック作品の録音をM.ラリューというフルート奏者に託した。ラリューは作曲家の特性を生かし、マンネリに陥らなかった点は評価したい。トマゾ・アルビノーニ( 1671 - 1751)はイタリア生まれのバロック音楽の作曲家。特にオーボエ協奏曲の作曲家として知られており、そのうちいくつかは頻繁に録音されている。アルビノーニは50曲ほどのオペラを作曲し、そのうち20曲が1723年~1740年にかけて上演されたが、こんにちでは器楽曲、とりわけオーボエ協奏曲が最も有名である。ここで演奏されているOp.7とOp.9はオーボエのための12曲セットの協奏曲で、これらはフルート用に編曲した版での演奏。アルビノーニは16曲のオーボエ協奏曲(ソロ・オーボエのために8曲、2本のオーボエのために8曲)を残したが、フルートのためには自作作品としては残していない。既に1700年代からフルート編曲版が存在していおり、それらの楽譜はアムステルダムにて出版されている。Op.7もOp.9も「5声部のためのコンチェルト集」がオリジナル版で、欧州ではフルート編曲版が当然のように演奏されていた歴史があるようである。ラリューはこれらのフルート編曲版を現代のフルート協奏曲の基準に合わせて再編して演奏しているようである。自然な仕上がりで原曲が5声部のための協奏曲とは感じれらない工夫が凝らされ、ソロが映えるような演奏になっている。
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