[ELECTROLA] A.ルービンシュタイン(pf) J.ハイフェッツ(vn) G.ピアティゴルスキー(vc) / メンデルスゾーン:Pfトリオ 1番Op.49, ラヴェル:Pfトリオ イ短調
商品コード: 1282-029
商品詳細:古い録音のドイツ初出となる。100万ドル・トリオと言われた米国では有名なトリオだが、日本の市場では、ある程度距離を置いた目で見られている。確かに、まとまりの良いトリオより、3人のスターで演奏される録音には面白みがある。ハイフェッツはまだモノラル期の古風なスタイルを保ち、ルービンシュタインもRCAのステレオ期よりずっといい表情をしている。全体に抑えたトーンと表現で、100万ドルは感じないが、渋い演奏である。SP期のような雰囲気を漂わせる数少ないタイプ。「100万ドル・トリオ」は1950年代当時米国RCAが販売戦略の一貫として自社のトップスターを組み合わせたピアノ・トリオ。ルービンシュタイン、ハイフェッツ、ピアティゴルスキーによる三重奏である。「カザルス・トリオ」と並んで史上最も豪華な組み合わせによるピアノ・トリオなる宣伝文句であった。個性の強いスター3人の共演ゆえ、協調的なスタイルを競調的スタイルとして敢えて技の凌ぎ合いというコンセプトで攻めたRCAだったが、この3人の演奏は意外な程まとまりが良く、新たなピアノ・トリオのスタイルとして受容されていったという経緯がある。一種の常設団体の形を取り、多くの録音を残した。当時から人気が高かったのは確かである。1980年代までは米国RCA盤でしか聴けなかったが、英国盤、フランス盤、ドイツ盤などが入るようになり、音質に対する選択肢が広がった点は良しとすべきだろう。歴史を作った個性豊かな演奏である。
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