[RCA] C.ミュンシュ指揮ボストンso. / シューマン:交響曲1番Op.38, マンフレッド序曲Op.115
商品コード: 1283-046
商品詳細:これは1959年2回目ステレオ録音(初回は1951年ボストンso.)、米LSCはローマの遺跡の写真を使ったジャケット。録音の多いミュンシュ/ボストンso.だが、これはなかなかの秀演。オケには力が漲り、冒頭のテーマも溌剌とそれに続く。展開部では颯爽とテンポよく底から音が張り上がってくる。今まで聴いた「春」の中でも特にテンポが良いように感じる。オケもスケールがありながらシャープ、楽器の数は多いが見通しは良く、ステレオの効果がよく出ている。お薦め!同じボストン交響楽団で音楽監督を行った2人のフランス系指揮者が居る。1919年 - 1924年の間、ピエール・モントゥーと、1949年 - 1962年の間、シャルル・ミュンシュを音楽監督に迎えた事で全米でも特にフランス作品に強いオケとなる。特にミュンシュとモントゥーはRCAに非常に多くの名演を残した。しかしこの二人はかなり個性の異なる指揮者である。あっさり、さっぱりしたモントゥーに対し、明るいラテン気質のミュンシュ。簡単だがこんな違いがある。シューマンのような曲ではミュンシュの明るさが功を奏し、眩いばかりの躍動感が全開の輝かしく屈託がない演奏となってくれる、もしモントゥーが振ればもっと内省的な印象を持つ結果となっただろう。曲と指揮者の相性の良さを感じさせる録音であった。但しシューマンの交響曲は元々の構築性の弱さから指揮者が何らかの補強を加える必要がある曲だと言われる。その点でもミュンシュは足りない音を補ってににぎやかで春の息吹を感じさせる名演と言えるだろう。欧州のオケではなかなかこのようなタイプの演奏はお目に掛かれない。
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