[Le Club Français Du Disque] L.フレスティエ指揮チェント・ソリo./パリ国立歌劇場cho. / ドビュッシー:夜想曲, 海
商品コード: 1283-034p
商品詳細:ルイ・フレスティエ(1892- 1976)はフランス・モンペリエの生まれの指揮者。パリ音楽院でアンドレ・ジェダルジュ、アレクサンドル・ギルマン、クサヴィエ・ルルー、ポール・デュカス、ヴァンサン・ダンディらに師事。1924年に発表した《パトリア》でロッシーニ賞を獲得し、更に1925年に発表した《アドニスの死》でローマ大賞を受賞した。また、1927年に書いた交響詩《ポリニケス》はウジェル賞を得た。1927年からオペラ=コミック座のチェロ奏者として働いていたが、1928年にはパリ交響楽団の指揮者陣に加わり、マルセイユやボルドーでも指揮活動を行った。1938年からパリ・オペラ座の首席指揮者を務め、1946年から翌年にかけてニューヨークのメトロポリタン歌劇場の指揮者を務めた。1946年から1963年までパリ音楽院で指揮法を教え、教え子にはピエール=ミシェル・ル・コント、ルイ・ド・フロマン、ダニエル・シャブルン、ロジェ・ブトリーらがいる。1963年からはニースで指揮法の夏期講習を開いていた。ブローニュ=ビヤンクールで死去。日本で古い時代からルイ・フレスティエをご存じの方は相当のフランス通といえる。1957年「幻想交響曲」がひときわ有名だが古い録音なので知る人も少ないだろう。シャルル・ミュンシュが1891年生まれ。ピエール・モントゥーが1875年生まれなのでフランスの代表的な大物指揮者と同世代だが、メジャーレーベルに録音がなかったことから知名度は著しく低い。因みに教え子のルイ・ド・フロマンは1921年生まれである。LP最初期に仏PathéとEMIに少しの録音、1950年代後期からLe Club Français Du Disqueに少しの録音を残す程度である。大半がモノラル録音。影の薄い地味な印象だが演奏は反対にすこぶる大スケールでシャープな鋭い表現ができる指揮者である。その能力はシャルル・ミュンシュと互角といえる。特に「幻想交響曲」はミュンシュ/パリo.に匹敵する名演としてシニアの間では知られていた。日本盤が無かったので知る人ぞ知るというレベルであった。これは1955年のモノラル録音だがまず色彩感が非常に豊かである。フランス的なエスプリが散りばめられた魅力満載の演奏である。録音専用のチェント・ソリo.から、これぞという音を引き出す力は本物の巨匠といえる。まさに音楽が色を振り撒きながら語り出す演奏!滅多にない名演!
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