[PHILIPS] I.マルケヴィチ指揮ロンドンso. E.グリューエンバーグ(vn) / リムスキー・コルサコフ:シェヘラザードOp.35, スペイン奇想曲Op.34
商品コード: 1284-063p
商品詳細:イーゴリ・マルケヴィチ( 1912- 1983)はウクライナのキエフ(キーウ)生まれだがフランスに帰化した指揮者。バレエ・リュスの主宰、セルゲイ・ディアギレフとの出会いが重要な点であり、彼の運命を決めた事実である。ロシア・バレエ団からの委嘱作品によって衝撃的なデビューを果たし、1950年代初頭よりLP録音に活躍した。時期的には英国EMI、フランス・パテ、DGG、PHILIPS、PHILIPS以降の5期に大きく分けられる。勿論英国EMI以前にも録音はあるが僅かである。それぞれのレーベルでメインに近い指揮者として、それぞれ多数の録音を行った。1959年までDGGにコンセール・ラムルーo.との録音がある。PHILIPSへの録音が始まるのは1960年頃からと思われる。マルケヴィチがコンセール・ラムルーo.の首席指揮者に就任したのは1957年で1961年に退任した。コンセール・ラムルーo.を振った録音はDGGに1957~1961年まである。従って1960年と1961年はマルケヴィチはDGGとPHILIPSを掛け持ちした時期である。通常あり得ないが、何か特別な事情があったと思われる。コンセール・ラムルーo.自体にDGGとの契約があったのかも知れない。コンセール・ラムルーo.を振ったPHILIPS録音は時期も良く、ステレオには全てHi-Fi STEREOが存在すると思われる(退任後の客演はそうではない)。これは彼が最も得手とするロシア物である。ディアギレフに庇護された時期からロシア物は彼のもっとも重要なレパートリーだった。モノラル期にも多くの名演を残したが、PHILIPS時代のステレオ録音は別の意味で一つの黄金期といえる。これはマルケヴィチの一つの決定盤だろう。ここではロンドンso.を振るがスケールが大きく雄大かつデリケートなオケは、さすがロンドンso.。エリック・グリューエンバーグによるVnのソロは圧巻。HIFI STEREOのオリジナルはかなりの高額盤となる。あまり知られていないが「シェヘラザード」のステレオでの決定盤である!まだまだマルケヴィチと言えば英国/フランスCOLUMBIAレーベルでのモノラル期の指揮者であるイメージが根強いが、PHILIPSとDGGのステレオ初期に入れたいくつかのステレオ録音は近年大きな人気を博している。特にこの「シェヘラザード」はお勧め!ステレオ初期のマルケヴィチを知るのに最適な1枚である!
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