[PHILIPS] H.シェリング(vn)指揮イギリス室内o. M.アッソン, G.プーレ, C.ベルナール(vn) / ヴィヴァルディ:協奏曲集「調和の霊感」Op.3-6, 8~10
商品コード: 1284-055
商品詳細:シェリングは1969年にヴィヴァルディの四季をロンドンで弾き振り録音している。シェリングとしては珍しい「四季」以来のヴィヴァルディ録音。ここでも自身で指揮者も兼ねる弾き振り録音。そのせいもあってかかなり自由に弾いていて、音色も美しく、完成度という点ではある意味とても高いと思う。シェリングファンには思う存分に楽しめる録音ででシェリングの音は艶やかだが、アーヨのようなイタリア、ラテン的な気分ではなく、経験からくるであろうヴァイオリンの美学を描いていて、ヴィヴァルディらしさという点にはさほど興味がないように感じる。熟練の賢さが真っ先に感じられる演奏である。この録音は何所までもシェリングファンのための録音であり、ヴィヴァルディ・ファンの為の録音ではないといえる。協奏曲第10番は4つのヴァイオリンの為の協奏曲なのでシェリング他3人のヴァイオリン奏者は必要。その3人が凄いメンバーである。協奏曲第8番にも参加のモーリス・アッソン(1934)はフランス人。さほど有名ではないが第2Vnとしてクレジットされた。次にジェラール・プーレ(1938-)はご存じフランスのヴァイオリン奏者で、 ヘンリク・シェリングの愛弟子としても知られ、15年間に渡り演奏旅行を共にしていた。18歳の時には、イタリアのジェノヴァでのパガニーニ国際コンクールで最優秀賞を受賞。最後に女性奏者クレール・ベルナール(1947 -)の名前が!当社のお客様ならご存じ人気のフランスのヴァイオリン奏者。 プーレとベルナールは最後の1曲のみの参加だが大物が集まる録音となった。弾き振りをしないシェリングだが、この録音で敢えて指揮者を置かなかったのは、自身の意図を完全に伝えたかったからだろう。古い録音ではないがプレスが少なく非常に希少なLP!巨匠の描くヴィヴァルディはロマンチックでもあり一味異なる!異なるヴァイオリン奏者の絡みが最高に楽しい!
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