[PHILIPS] M.オークレール(vn) R.ワグナー指揮インスブルックso. / チャイコフスキー:Vn協奏曲Op.35, メンデルスゾーン:Vn協奏曲Op.64
商品コード: 1284-038
商品詳細:オークレールのチャイコフスキーはREMINGTONに次ぐ2回目録音。メンデルスゾーンは初録音。ステレオにはHIFI STEREOレーベル存在。それは高額な人気盤。この2曲カップリングは各国から出ているが仏PHILIPSが最も古く厚手盤。録音は2曲とも1963年2月オーストリア・インスブルック。'70年代に入り数種の再版が発売された。モノ/ステレオに関わらず、初期プレスなら、弦にはしっかり艶がのっていて、満足いただける一枚!ミシェル・オークレール(1924- 2005)は、フランスのパリに生まれたヴァイオリン奏者。その芸風から「女ティボー」と称された。パリ音楽院でジュール・ブーシュリに師事し、後にジャック・ティボーの教えも受けたが、ティボーは彼女の才能を愛で、同院を首席で卒業するにあたっての卒業演奏では自ら指揮を買って出たという。1943年、19歳の時にロン=ティボー国際コンクールで優勝し(ティボー大賞)、以後フランス国内外で実績を積む一方、ティボーの助言でカメンスキーやパシュカス等に師事し、また一時期メニューインから薫陶を受けたりもした。1945年、ジュネーヴ国際音楽コンクールで第1位。戦後、1951年にミュンシュに招かれ、渡米して成功を収めたり、1958年の訪ソではチャイコフスキーの協奏曲で絶賛を博すなど、フランス国内外で演奏活動をする一方、別の指揮によるチャイコフスキーの協奏曲を皮切りに(米レミントン盤)、1950年代後半から1960年代前半にかけて、数こそ少ないものの何枚かの録音を行った。1969年に交通事故に遭い、左手の故障のた40歳代で早々に現役を引退した。引退後は、パリ音楽院等で教鞭を執るなど後進の指導にあたり、日本でも1977年(昭和52年)に桐朋学園に招聘されてマスタークラスを開講している。主な門下にローラン・コルシアやフレデリック・ペラシー等がいる。録音は米レミントン→ERATO→PHILIPSと変遷する。これはPHILIPSでの手記の録音。パワーと繊細さを同時に持ち合わせた類まれな才能だった。
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