[PHILIPS] C.ベルナール(vn) C.ジボー指揮モンテカルロ国立歌劇場o. / サラサーテ:ツィゴイネルワイゼンOp.20, カルメン幻想曲Op.25, ハバネラOp.21-2, ファウストの主題による幻想曲Op.13
商品コード: 1284-037
商品詳細:デビュー盤だったハチャトゥリャンの協奏曲が有名なC.ベルナール。Collection Soirée Musicaleシリーズという廉価盤のようなジャケットだが、これがオリジナル。サラサーテのVnとオーケストラの作品集でツィゴイネルワイゼンを含む4曲。'70年代の録音なので、音の方はやや軽めだが、彼女の切れ味の鋭い刃のようなVnは、ここでも健在。女性ながら、その強い個性と録音の少なさからか、オークレールのような人気は出なかったが、オークレールを脅かす知る人ぞ知る、すごい女性ヴァイオリン奏者だった。かなりの美形。その多くの録音が続けば、かなりの人気者になったはず。但しフランスPHILIPSでしか発売されなかったようである。クレール・マリー・アンヌ・ベルナール(Claire Marie Anne Bernard,(1947 - )は、フランス・ルーアン生まれのヴァイオリン奏者。ルーアン音楽院を経てパリ音楽院でヴァイオリンを専攻し、1959年にプルミエ・プリを取得。その後はヘンリク・シェリングの薫陶を受けた。1964年にブカレストで開かれたジョルジェ・エネスク国際ヴァイオリン・コンクールに出場して優勝した。この録音は1970年モンテカルロで行われた。このオケはPHILIPSの専属になっているようでグリュミオーやシェリングもここで録音している。ベルナールはPHILIPSの大物たちグリュミオーやシェリングにない独特の女性らしい健康的な妖しさを秘めていて、そこが男性リスナーの心をくすぐるのかもしれない。技巧を披露するこれらの曲を彼女はあえて遅いテンポで妖しく語る。サラサーテの内面に迫り、その曲の誕生の因子を解き明かそうとするようなこれまでとは全く異なるアプローチである。素晴らしい技巧を持ちながら曲芸的演奏には興味を示さず、あえて抑制することで曲に迫ったベルナールの考えを支持したい。
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